NASCAR NATIONWIDE SERIES
第7戦 O'Reilly 300
開催日:4月19日
“トヨタ カムリ"トップ3独占!
カイル・ブッシュはテキサスで5戦連続勝利
4月19日(月)にNASCARネイションワイド・シリーズの第7戦「O'Reilly 300」がテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。
ここテキサスでは、カイル・ブッシュが過去2年間に渡って4戦全てで勝利を挙げ、圧倒的な強さを見せている。
16日(金)午後1時45分から予選が行われ、ジョーイ・ロガーノが今季3度目となるポールポジションを獲得。3番手にカイル・ブッシュ、6番手にジェイソン・リフラー、スティーブ・ウォレスが8番手、ブライアン・スコットが10番手につけ、12台の“トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
決勝が予定されていた17日(土)は朝から降雨に見舞われ、決勝は翌18日(日)に順延。しかし、18日(日)も雨模様となり、2度の延期を経て、19日(月)、スプリント・カップ・シリーズ第8戦が終わった直後に行われることとなった。
スプリント・カップ・シリーズ戦が終わって僅か1時間ほどという慌ただしいスケジュールの中、両カテゴリーに出場するKy.ブッシュやロガーノ、デイビッド・ロイティマン、リード・ソーレンソンらは連続でのレース出場。午後5時19分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタートした。
スタート直後はポールポジションのロガーノが首位を守って周回を重ねたが、26周目にイエローコーションが出され、全車ピットへ向かうと、Ky.ブッシュが好ピットで首位に浮上。ロガーノは3位に後退。Ky.ブッシュはハイペースで首位を独走し、後続との差は3秒以上まで広がった。
67周目に、16位争いを展開していたジャスティン・ロフトンとトレヴァー・バインが接触。ロフトンはイン側のウォールにクラッシュし、この日2度目のイエローコーションとなった。
後続との差はリセットされたKy.ブッシュだったが、危なげなく首位の座は堅守。 80周目にもイエローコーションが出されたが、ここでもKy.ブッシュは首位を守って再スタート。逃げるKy.ブッシュの後方で、ロガーノがカール・エドワーズ(フォード)らと激しく2位を争うという展開となった。
グリーン下でのピットを経た160周目の時点で、121周に渡って首位を走行していたKy.ブッシュは、2位のロガーノと5秒近い差を付け、終盤へ向け燃料をセーブする走行に入るかと思われた。しかし、168周目にこの日4度目のイエローコーション。各車最後のピットへ向かい、給油、タイヤ交換とセッティングの調整を行った。
ここでタイヤ2本のみの交換としたリフラーが首位に浮上。ロガーノ、Ky.ブッシュ、ソーレンソンが続く形で再スタート。しかし、リフラーは4本タイヤを交換した後続にかわされ、ロガーノが首位に浮上。Ky.ブッシュとサイド・バイ・サイドでの首位争いとなった。
このバトルはKy.ブッシュが制し、176周目に首位を奪還。ロガーノも離されることなく再逆転を狙ったが、順位は変わることなく、Ky.ブッシュがトップでチェッカー。テキサスでの5戦連続勝利を挙げた。同一コースでの5連勝は、シリーズタイ記録。今季3勝目を挙げたKy.ブッシュは、ドライバーズランキングでも首位に躍り出た。
2位にはロガーノ。3位にリード・ソーレンソンが入り、“トヨタ カムリ"はトップ3を独占する結果となった。
次戦第8戦は4月24日(土)、タラデガ・スーパースピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「驚くべき一日だった。ただ走り続ければ良かった。最後は燃料をセーブして走りきってみようかとも考えたのだが、コーションが出され、ジョーイ(・ロガーノ)と首位争いをしなくてはならなかった。我々はややオーバーステア症状に見舞われていたが、彼が追い上げてきたので、可能な限りハードに攻めた。彼を引き離すことはできなかったが、その後、彼は若干アンダーステアになったのか、なんとか逃げ切ることができた。ここテキサスには5回来て、5勝することができた。このチームのスタッフやクルーチーフと共に戦えるというのはとても素晴らしいことだ。同一コース5勝を挙げたことで、デイル・アーンハートとジャック・イングラムという偉大なドライバーと記録で並ぶことができ、本当に嬉しい。6勝目にも挑戦したい」