スーパーGT第8戦ツインリンクもてぎはノックダウン形式の予選が行われ、ランキング首位のウイダーHSV-010が王座獲得へ向けポールポジションを獲得。しかし、2番手にランキング2位のENEOS SC430が2番手、ランキング3位のKEIHIN HSV-010が3番手に続き、決勝の混戦も期待されるグリッドとなった。GT300クラスはTOMICA Zがポールポジションを獲得している。
●セッション1
オンタイムで走行がスタートしたノックダウン予選のセッション1。まずは10分間のGT300クラスの走行だ。各陣営、待ちわびたかのように一斉にコースに飛び出していく。アウトラップでランキング首位のARTA Garaiyaがスピンを喫するが、無事にコースに戻っている。
各車3周目のラップからタイムを出してくるが、激しい展開の中S1のトップを奪ったのはランキング3位のCOROLLA Axio apr GT。次いでウェッズスポーツIS350、ARTA Garaiyaと続く展開に。ノックダウンとなったのはNAC衛生コムLMP Ferrari以下の8台となった。前戦ウイナーのR&D SPORT LEGACY B4もS1で姿を消している。
次いで行われたGT500クラス。各車3〜4周目にタイムを出し始めるが、まだタイトルの可能性を残すMOTUL AUTECH GT-Rが、タイムを一度出した後に1コーナーでコースオフ! ドライブしていたブノワ・トレルイエは、一度アタックをやり直しなんとか10番手に滑り込んだ。
S1でトップタイムをマークしたのは、小暮卓史がドライブしたウイダーHSV-010。次いでMJ KRAFT SC430、KEIHIN HSV-010というトップ3に。ARTA HSV-010、RAYBRIG HSV-010と続き、HSV-010勢がトップ5に4台ひしめいている。一方、ノックダウンとなったのはEPSON HSV-010、ZENT CERUMO SC430、DENSO DUNLOP SARD SC430という3台となった。
●セッション2
7分間のインターバルを置いてスタートしたGT300クラスのセッション2。陽が傾き始めており、各車インラップではじっくりとタイヤを温めながらの走行となった。時間も短い中、1〜2アタックでの勝負となったが、ここでトップタイムとなったのは吉本大樹駆るtriple a Vantage GT2。次いでJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430、COROLLA Axio apr GTと続いた。一方、ノックダウンとなったのはウェッズスポーツIS350以下6台で、タイトルの可能性があるアップスタートMOLA Zもノックダウンとなった。
続いて行われたGT500クラスのノックダウン。ここで本領を発揮してきたのがSC430勢。ENEOS SC430がトップタイムをマークし、MJ KRAFT SC430、PETRONAS TOM'S SC430とトップ3を独占。S1トップのウイダーHSV-010が4番手となった。一方、ノックダウンとなったのはRAYBRIG HSV-010、MOTUL AUTECH GT-R、ARTA HSV-010の3台。HSV-010勢はここで2台が姿を消し、S3はSC430が3台、GT-Rが2台、HSV-010が2台という顔ぶれとなった。
●セッション3
いよいよポールポジションが決するセッション3。GT300クラスは10台のアタック合戦となるが、アウトラップでいきなり波乱が起きる。ランキング3位のCOROLLA Axio apr GTが4コーナーでいきなりコースオフ。グラベルに埋まってしまった。これで赤旗が提示され、セッションはいったん中断。COROLLA Axio apr GTはいったんオフィシャルによりコースに復帰した後、セッション再開とともに再度コースイン。アタックに向かっていった。
再開されたセッションではCINE CITTA'タイサンポルシェがコースインせず、9台がアタックを敢行。この結果、TOMICA Zが見事ポールポジションを獲得! 次いで初音ミク×GSRポルシェが過去最高位の2番手を獲得。#86 JLOCランボルギーニRG-3が3番手に続いた。
タイトル争いを行っているメンバーでは、COROLLA Axio apr GTが4番手、ARTA Garaiyaが5番手、M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が6番手と密集する結果に。ランキング4位のTOMICA Zにとってはまずは有利なポジションを獲得したと言えそうだ。
続くGT500クラスは、緊迫したアタック合戦が展開される。まずはアタック1周目から、伊藤大輔駆るENEOS SC430が1分43秒640を叩き出せば、直後に小暮&ウイダーHSV-010が1分43秒583をマークしトップに立つ。
チェッカー周、両者とも再度アタックを敢行するが、どちらもタイム更新はならず。これでウイダーHSV-010のポールポジションが確定し、ENEOS SC430が2番手に。ランキング3位のKEIHIN HSV-010がチェッカー周に飛び込み、3番グリッドを確保。4番手にカルソニックIMPUL GT-R、5番手にPETRONAS TOM'S SC430が入り、なんとランキング5位までのマシンがグリッド5番手までにひしめく展開となった。