5月の第3戦から約1ヶ月半を経て、スーパーGT第4戦はマレーシアのセパンサーキットで幕を開けた。途中スコールに見舞われる中でのセッションとなったが、トップタイムはEPSON NSXがマーク。ZENT CERUMO SC430、IMPULカルソニックGT-Rと続いている。
朝から厚い雲が垂れ込めたこの日のセパンサーキット。例年に比べそれほど暑くはなく、過ごしやすい状況での幕開けとなった。開始早々から各車コースに飛び出すが、5分と経たないうちにサーキットには大粒の雨が降り始め、一気に路面を濡らし始めてしまう。
この状態ですでにタイムをマークしていたEPSON NSX、雷アジア MT900Rのタイムがこの後も残り続けることになるが、一時嵐のような状況になってしまったコース上はほとんど走行するマシンがいなくなり、静かな状態が続く。その後30分程度すると、ようやく雨が小康状態となり、ダイシン アドバン Ferrari、KEIHIN NSXらがコースインしていく。
セッションはその後、何台かのマシンが水に足を取られコースオフするものの、大きなクラッシュなどはなく推移。終盤には雨も止み、みるみる路面状況が好転していくこととなった。終盤はEPSON NSXのタイムに及ばないまでも、2番手が目まぐるしく変わる展開に。結局ZENT CERUMO SC430、IMPULカルソニックGT-Rと続くトップ3でセッションを終えた。
GT300クラスは、雷アジア MT900Rのタイムがトップに残り続けていたものの、チェッカー間際にエスロードMOLA Zが逆転。トップとなった。しかし、ほぼ新車のような美しい仕上がりをみせる雷アジア MT900Rはストレートが速く、ドライでも他のGT300マシンとほぼ同様のペースで走行しており、これまでの“スポット参戦組”とはひと味違う気配を感じさせている。