スーパーFJもてぎ選手権第1戦
3月16日
ツインリンクもてぎ
4.801km×10周

ルーキー2人で挑んだ開幕戦。武村和希がポールを獲得!
激しいバトルの末に、里見乃亜が2位入賞を果たす。

 TOCHIGI Le Beausset Motorsportsが挑むカテゴリーのひとつ、スーパーFJのもてぎシリーズ第1戦が、3月16日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)で開催され、四輪レースデビューとなる里見乃亜と武村和希が出場した。カートレースからのステップアップとなる、高校を卒業したての18歳ルーキーのふたりが、初めて実戦で操るフォーミュラカーをどう手懐けるか。そして、山下健太と久保凛太郎によって2年連続で獲得しているタイトルを引き続き獲得するため、開幕戦より勢いをつけるべく優勝を目指して臨んだ。

予選
3月16日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 激戦区として知られるスーパーFJもてぎシリーズがいよいよ開幕。今年はフレッシュな顔ぶれが多く、エネルギッシュな戦いとなることが大いに予想された。今年、とちぎル・ボーセモータースポーツから出場するドライバーたちも例外ではなく、ふたりとも今回が四輪レースデビューとなる。里見はロータックスMAXシニア榛名シリーズを2連覇するなど、カートレースで実績も残してきたが、武村はレンタルカートレースが大半でキャリアとしては好対照。しかし、ル・ボーセフォーミュラアカデミーでトレーニングを積み、実力を評価されての参戦となる。

 レース当日は好天に恵まれ、コンディションは上々。予選では武村が2周目から、里見が3周目からアタックを開始し、それぞれ2分3秒台に叩き込む。絶えず攻め続ける武村に対し、里見は混雑を避けるかたちで最初にスロー走行を挟み間隔をあけるという、異なるアプローチを見せていた。そして、計測も残りわずかとなった8周目、タイヤも温まりグリップレベルが上がったタイミングとなり、武村が3秒016をマークしてトップに浮上。里見もチェッカーが振られた9周目に、各区間タイムを更新しながらタイムアップを果たすも、第2区間で前車のコースオフに阻まれるかたちとなっており、3秒087で武村のタイムにはわずかに届かず。それでもポールポジションを武村が獲得し、里見が2番手と、フロントローの独占を果たした。

決勝
3月16日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ
 決勝レースも引き続きコンディションに恵まれ、スターティンググリッド最前列に並んだ2台のトリコロールカラーのマシンの後ろには、さわやかな青空が広がっていた。とはいえ、初めて挑む実戦のスタートを間近に控え、ルーキーのふたりに緊張がなかったはずがない。

 武村こそ、まずまずのスタートを決めたのに対し、里見が出遅れてポジションを2つダウン。それでも間に2台を挟み、武村に里見も離れず続いき、V字コーナーでまず前車を抜いて3番手に浮上。オープニングラップを終えた段階で、トップグループは5台となり、武村、里見を含め順位を入れ替えながら上位争いは激しくなる。武村が5コーナーで、2番手となると、さらに里見からも激しいプレッシャーを受けることに。逆にスタートの遅れを取り戻そうと勢いづく里見は、4周目の1コーナーで武村を抜いて、ポジションを入れ替える。さらに武村は5周目に3番手争いの攻防での中で4番手となると、6周目のV字コーナーで抜き返そうとしたところでスピン。すぐに復帰にはなったが、ほぼ最後尾まで後退するも、ポイント獲得を目指し諦めず追走する。

 一方、2番手に上がった段階で里見とトップの差はコンマ8秒ほどで、これが少しずつ広がっていたものの、ラスト2周になって一気に詰まっていく。一時は1秒半に広がった差をコンマ7秒にまで短縮し、トップを攻め立てるが僅かに届かず2位チェッカー。デビューレースで表彰台に上がることになった。そして、武村は3台をパスして、10位でフィニッシュ。貴重なポイントを獲得することとなった。

チーム監督 坪松唯夫
毎年エントリーカテゴリーの開幕戦は期待以上に不安が入り混じるものだ。今年も例外ではなかったが、練習から予選に向けてふたりのドライバーのタイムの上げ幅が予想以上で正直びっくりさせられた。他のチームのように何人ものドライバーで参戦している訳ではないのでこのふたりでフロントローを独占できたことは、チームに携わる全ての方が本当に喜んでくれた。レースは別物で、新人らしく思い切りの良いレースをしてくれたが、上位独占とは行かず課題も残ったが今後に続く内容であった。

Driver 里見乃亜
予選では、当然ポールポジションを狙ったのですが、クリアラップを狙ってペースダウンしたのですが、ペースを落とし過ぎてタイヤ温度を下げてしまいバックマーカーも多く、思うようにアタックが出来ませんでした。最後のアタック中も前車がコースアウトして引っかかってしまい、和希くんに僅かに届きませんでした。
決勝のスタートでは、ホイルスピンをさせ過ぎてしまい順位を落としてしまったのですが、焦らずポジションを上げていくことができました。今回が初めてのフォーミュラレースとなりましたが気持ちの面では冷静に戦えたと思います。初めてのレースで課題もいろいろ見つかったので、次のレースでは着実に一つ一つクリアしていき、更に高い表彰台を目指します。

Driver 武村和希
前日練習での監督からのアドバイスで苦手だったところを克服することができ、上位を狙えるところまできて、予選では上手く路面状況を掴みクリアラップをうまく取れたのでポールポジションを獲得することができました。予選でも課題を克服でき、走る度に成長を感じています。
決勝では、予選での走りの感触を忘れず、逃げ切りができればと臨み、フォーメーションラップで路面の感覚を掴むことができ好スタートを切ることができました。スタート後1周は自分のペースを作れていたのですが、2周目以降思うような走りはできず悔しい展開となってしまいましたが、最後まであきらめず走りました。レースでも新たな課題が見つかりましたので次戦には克服してさらに成長し、結果を出したいと思います。

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