スーパーGT第6戦鈴鹿は21日、ノックダウン形式の予選が行われ、ルーキー小林崇志がS3のアタックを担当したARTA HSV-010が見事ポールポジションを獲得! 小林はデビュー戦ポール、そしてARTA HSV-010は今季初ポールを獲得することとなった。GT300クラスはCINE CITTA'タイサンポルシェがポールポジションを獲得している。
・セッション1
10分間で行われるセッション1。各車セッション1に指定されたドライバーが積極的にアタックを仕掛けていく。このS1でGT300のトップとなったのはARTA Garaiyaで、次いでJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430が2番手で通過。3番手にはCINE CITTA'タイサンポルシェが続いた。
ノックダウンされたのは意外なメンバーとなった。なんとtriple a Vantage GT2、M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7、ウェッズスポーツIS350といった強豪がこぞってS1落ちを喫してしまった。
続いて行われたGT500クラスのセッション1。同様に10分間だが、各車コースオープンとともにアタックに入っていく。しかし、そんな中HIS ADVAN KONDO GT-Rはトラブルが発生し1周もコースインすることができず。無念のS1敗退となった。
トップ争いは、ARTA HSV-010がここでもトップを奪うことに。次いでKEIHIN HSV-010、MOTUL AUTECH GT-Rと続くトップ3となる。一方、ノックダウンの争いはSC430勢の争いになり、最終的にHIS ADVAN KONDO GT-Rに加えPETRONAS TOM'S SC430、ENEOS SC430という2台がノックダウンを喫することとなってしまった。
・セッション2
続いて行われたセッション2。GT300クラスでは、セッション1とは大きく順位が入れ替わることになった。トップを奪ったのはマッハGOGOGO車検408Rで、次いでアップル・K-one・紫電、ZENT Porsche RSRというトップ3に。一方、ノックダウンを喫したのはR&D SPORT LEGACY B4、アップスタートMOLA Z、JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430、そしてJLOCのランボルギーニ・ガイヤルドRG-3が3台ともにノックダウンを喫することとなってしまった。
GT500クラスは、セッション2でもARTA HSV-010がトップタイムをマーク。次いでRAYBRIG HSV-010、KEIHIN HSV-010とHSV勢がトップ3を独占。4番手にMOTUL AUTECH GT-R、5番手にEPSON HSV-010という展開に。
SC430勢はやや苦しいか、ノックダウンを喫したのはMJ KRAFT SC430とZENT CERUMO SC430という2台のSC430、そして100kgのウエイトを積むウィダーHSV-010もノックダウンを喫することになった。
・セッション3
セッション1に比べてかなり陽が傾いてきたS3。勝負はチェッカーよりもかなり早めにつくこととなった。早々にアタックを成し遂げてピットに戻っていたCINE CITTA'タイサンポルシェのタイムを誰も破ることができず、そのまま密山祥吾のマークしたタイムがポールポジションタイムとなったのだ。これでCINE CITTA'タイサンポルシェが今季初ポールを獲得することとなった。
2番手にはCOROLLA Axio apr GTが入り、3番手はARTA Garaiyaというトップ3に。4番手には初音ミク×GSRポルシェが続き過去最上位グリッドとなったが、アタック中にラップダウンに引っかかっていたために、悔しい結果となった。
続くGT500クラス。注目は、これまで全てのセッションでトップタイムをマークしているARTA HSV-010だが、なんとS3のアタッカーは今回がスーパーGTデビューの小林崇志。果たしてどのようなタイムを出すのかが注目された。
コースオープンとともに各車アタックに入っていくが、そんな中でカルソニックIMPUL GT-Rは早々にピットに戻ってしまう。トラブルなのか戦略なのかは不明のままだ。
ARTA HSV-010の小林は、アタック1周目で1分55秒台をマークしまずはチーム含めた周囲のド肝を抜く。続くアタック2周目、ブノワ・トレルイエ駆るMOTUL AUTECH GT-Rがそれを塗り替えるが、その直後小林がさらにそれを塗り替えるタイムをマーク! 翌周、トレルイエはテールを思い切り滑らせる苛烈なアタックをみせるが小林のタイムには及ばず!
この結果、なんとデビュー戦の小林がARTA HSV-010にポールポジションをプレゼント! 2番手はMOTUL AUTECH GT-R。3番手はRAYBRIG HSV-010という結果となった。4番手はEPSON HSV-010で、ダンロップ装着車としてはDENSO DUNLOP SARD SC430も6番手に食い込んでいる。