TOCHIGI Le Beausse Motorsports
Super FJ
http://www.lebeausset-motorsports.com

山下健太、4戦連続のパーフェクトウィン。
最終戦を残してシリーズチャンピオンを決める!

スーパーFJ もてぎ選手権 第5戦 ツインリンクもてぎ(4.801km)

『とちぎル・ボーセモータースポーツ』が参戦するスーパーFJもてぎ選手権。 第5戦が9月9日(日)予選・決勝を行う1Dayレースとして地元ツインリンクもてぎ東コースにて開催された。前回レースの練習走行で他車のスピンに巻き込まるかたちでクラッシュし欠場を余儀なくされた山下健太。スタートでトップを奪いながらリタイヤに終わった小河 諒の2人ドライバーが、前回レースの雪辱を晴らすべく、優勝を目指してこのレースに挑んだ。

予選
9月9日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 第5戦の舞台は、最終コーナーから4コーナーまでを使わない東コースでのレース。フルコースとは違うレイアウトとなり、新たなテクニックを必要とする。フルコースで難しいとされる最終コーナー区間を使わないかわりに、ショートカット区間は普段使われないコースで路面はスリッピーなのに加えブラインドコーナーとなりドライバーの力量がより問われるコースレイアウトになる。チームはこの東コースを攻略するべく前日に設けられたテスト走行を勢力的に実施。3回行われたテスト走行において、1回目にはマシンセットアップ、2回目に予選シュミレーション、3回目に決勝シュミレーションを行い、翌日の1Dayレースを想定したプログラムで、山下と小河の2台とも上々の仕上がりで翌日の本番を迎えた。

 雲がところどころ広がるも、青空がのぞき眩しい日差しが照りつける天候の中、予選、決勝日を迎えた。まずは朝8時55分から20分間の予選。コースオープンと同時に2台はコースイン。山下は1~2周でウォーミングアップし、ニュータイヤのグリップレベルが上がる3周目からタイムアタックを開始すると、これまでのコースレコードを更新する1分28秒022でトップに躍り出る。更なる更新を狙いタイムアタックを続ける中、コースコンディションが刻々と変わり、ラップ毎にタイムアップ。6周目に1分27秒台に入れると、11周目にこの日のベストとなる1分27秒644をマーク。唯一の27秒台となり文句なしのポールポジションを獲得した。小河も山下同様、序盤でウォーミングアップしタイヤのグリップレベルの上がるところからタイムアタックを開始、5周目に1分28秒988を記録すると攻め続けコンマ1秒ずつタイムを削っていき11周目にベストタイムとなる1 分28秒744を記録。3列目5番手グリットから決勝に挑むこととなった。

決勝
9月9日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 予選終了から5時間後の14時34分、天候は相変わらず厳しい残暑の日差しが照りつけるコンディションの中、いよいよ決勝の時を迎えた。山下を先頭に1周のフォーメーションラップを終えて全車グリットに整列。レッドシグナルが消えレースのスタートが切られる。ポールポジションからスタートした山下はスムーズなスタートで1コーナーに向かう中、好スタートの2番手マシンに横に並ばれるが、1コーナーのブレーキング勝負でトップを死守。オープニングラップをトップで戻ると、その後も毎周果敢に攻め続け後続を1周1秒づつ引き離し独走状態に。最終ラップにこのレースのファーステストラップを出す気迫の走りでポールトゥウインを飾る。今回のレースでもポールトゥウイン&ファーステストラップを記録。出場した4戦すべてでパーフェクトウインを達成し、茂木シリーズの最終戦を残してシリーズチャンピオンを確定させた。

 小河は、絶好のスタートを切ると2番手もうかがうまでのポジションにいたが、1コーナーでフロントタイヤをロックし4番手に。5コーナーでの前車のミスを見逃さず、続く130Rでパスしオープニングラップで3番手に浮上。29秒台中盤のラップタイムをコンスタントに出しそのポジションを維持する中、後続車の攻めに対しても巧みにブロックし、そのポジションをキープ。後半には山下に続くベストタイムを出すなど、2番手に迫る勢いで攻め続けたがそのまま3位でチェッカー。1位・3位とチームの2台が表彰台獲得と暫定表彰式では喜んだものの、レース後の審議で中盤での後続へのブロックが危険行為と判断され、1周減算のペナルティとなり残念ながら14位という結果となった。

チーム監督
坪松唯夫 Tadao Tsubomatsu
COMMENT
2人のドライバーにとって初めての東ショートコースでのレースになったが事前の練習走行の内容から自信を持って走れたと思う。山下は今シーズン開幕前の練習から今回のレースまで全セッションを通じてトップタイムをマークするなど、今回もパーフェクトなレースを見せてくれた。今後は茂木以外のサーキットに遠征をし、経験値を上げる必要があると思う。小河は山下と違うシャーシメーカーを使用していることから、夏場のタイヤのグリップとエンジンの水温に問題を抱えていたがドライビングの幅を広げる努力とクルマのポテンシャルを上げる作業を続けられたことで戦闘能力が上がった。レースはペナルティーを受けて残念な結果だったが、競争相手と戦うというハングリーなところは失わず、冷静な判断が出来るよう更にメンタルを鍛える必要がある。

Driver
山下健太 Kenta Yamashita
COMMENT
予選では、1~2周でウォームアップして、タイヤのグリップレベルが良くなるまで責めないで、3周目以降からアタックを続けたのですが、同じようなタイムが続いて、1発でベストタイムを出す走り方ができなかったのが反省です。
決勝のスタートでは、横に並ばれましたが、1コーナーのブレーキを頑張って何とかトップを死守することができました。その後は後続同士がバトルしてくれたので引き離す事ができました。終始タイヤがタレないように意識して走り、安定したタイムを刻むとともに最終ラップにファーステストラップを記録し狙い通りの展開にできました。シリーズチャンピオンが取れたことに対し、チームやスポンサーの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。序盤戦はコースアウトしかけたり、安定して走ることができませんでしたが、今はタイヤをいたわったりレースマネージメントもできるようになり成長することができていると思います。年末の日本一決定戦では更に成長したところが見せられるように引き続き努力していきたいと思います。

Driver
小河 諒  Ryo Ogawa
COMMENT
予選では前日の練習走行でのベストタイムは更新することができましたが、5番手には満足できません。前日のテストでマシンのセットアップを良くすることができたのに、路面コンディションの変化に自分をアジャストできず課題となりました。レース中のアクシデントはありましたが、アグレッシブにレースをする事ができたのは良かったです。レースでのタイヤマネジメント、水温を気にしての走行などコントロールしてレースすることができました。ペナルティの対象になった事については、レースの駆け引きをもっと勉強する必要があると思います。
チームメイトのチャンピオン獲得は素直に嬉しく思います。これからもお互いに切磋琢磨して成長し、日本一決定戦では僕が勝ちたいと思います。

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