FIA-GT3車両とJAF-GT車両の性能を均衡化させる予定の2012年スーパーGT300クラスについて、GT アソシエイションの坂東正明代表は、FIA-GT3車両の性能調整(BOP)の値に対し、GT300クラスに導入する場合、およそ10%の調整を行う考えであることを明らかにした。

 2012年からスーパーGT300クラスについては、国産メーカー車両を中心としたJAF-GT車両と、ヨーロッパを中心に世界的に流通しているFIA-GT3車両を性能均衡化して構成させる方向で進めているが、これについてGTアソシエイションは金曜日にエントラントと会合を持ち、2012年に向けて説明を行ったという。

 これまで導入に向けて、基本的なパワーがJAF-GTよりも高いFIA-GT3車両との性能を均衡化させるためには、JAF-GTのパワーを上げるなどの方策が検討されてきたが、パフォーマンスを上げるとランニングコストが上がってしまい、JAF-GT車両を製作するエントラントが少なくなってしまうのではないかという危惧のもと、“マザーシャシー”構想などコストダウンに向けた案が検討されてきた。

 坂東代表によれば「やはり日本でやっているレースで、かつ国内のレース産業の活性化などを考えると国産車のJAF-GTを増やしたい。しかし、世界とのコラボレーションという意味ではGT3を採用しながら、日本のGTを作っていきたい」という思いのもと、JAF-GT車両のコストを検討し、FIA-GT3車両には、FIAが定めるBOPに対して、さらにおよそ10%のBOPをかけ、JAF-GTとの性能を均衡化させていく方向でエントラントに説明を行ったという。

 また、2012年に向けては現在GT3車両を導入しているチーム以外にフェラーリ458 GT3、ランボルギーニ・ガイヤルドGT3、アウディR8 LMSを検討しているチームがいるということで、現在交渉を行っているチームに対して、GTアソシエイションとして海外メーカーに説明を行い、きちんとした体制で購入できる状況を構築しているとのことだ。

 JAF-GTについては、“マザーシャシー”構想などJMIA(日本自動車レース工業会)とも相談を重ねていきたいとしている。

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