レーシングドライバーの長屋宏和が手がけるチェアウォーカー用のファッションブランド、『Piro Racing』が、9月11日に増床オープンする銀座三越に『リフォームサロン アトリエロングハウス』内のブランドとして出店する。
2002年のF1日本グランプリ前座のフォーミュラ・ドリームでクラッシュ、以降チェアウォーカーとしてオリジナルジーンズの製作をはじめ数多くのチャレンジを成し遂げている長屋が、またひとつ大仕事を成し遂げることになった。ファッションの最先端の発信地のひとつでもある銀座三越に出店することとなったのだ。
今回出店するのは増床オープンする銀座三越4階に入る『リフォームサロン アトリエロングハウス』内で、この『リフォームサロン アトリエロングハウス』は、長屋の母、恵美子さんのブランド。モードフィッターとして日本でトップクラスの技術を誇る恵美子さんの技術を生かし、洋服を“甦らせる”お直しに加え、店舗にて仮縫い状態でお客様のお体に合わせ、個性とイメージを生かしたハーフオーダーもスタートさせる。当然ながらここまで紹介したのは健常者のための技術なので、ぜひ利用してみたいところ。
この中で長屋はPiro Racingとしてだけでなく、チェアウォーカーに適した新たなファッションブランド『HIROKAZU NAGAYA』をスタートさせる。新作ピーチスマイルジーンズ(チェアウォーカー用にお尻の部分の縫い目が無い)のほか、ファッションデザイナーNAO TAKEKOSHIとコラボレーションしたイタリア製スミズーラのオーダースーツ販売をスタート。基本パターンは健常者用だが、アトリエロングハウスの技術でチェアウォーカー用に変更を可能にし、健常者、障害者関係無く、同じ洋服を同じイメージでファッションを楽しむことを実現させた。
また、今回の銀座三越の増床オープンにあたって、長屋は店舗改装のバリアフリーを担当。チェアウォーカーだけでなく、ベビーカーでも使いやすい店舗を実現させたという。オープン後は長屋も店頭に立つとのことで、すでに三越銀座内で奮闘を始めている様子。「三越銀座店ショップ店員として恥じぬよう頑張ります」と気合が入っているようだ。