【決勝無線】スペイン交信メモ

　スペインＧＰ決勝で放送されたドライバーとチーム間の無線の模様をお届けします。タイヤ交換タイミングなどの戦略、そして順位を争う前後のドライバーとのギャップやドライビングなど、この無線で改めてレースの差し迫った緊迫感がよみがえります。

●L0
ニコ・ロズベルグ←（エンジニアから）「タイヤ温度が低い。左側のタイヤをもっとウォームアップしろ」

●L1
ケビン・マグヌッセン→（ドライバーから）「フロントウイングは問題ない？」
←「まだデータをチェックしているところだが、問題なさそうだ」

●L6
ダニエル・リカルド←「（ボッタスを）抜けないならペースを落として2秒のギャップを作ってくれ」

●L7
ダニエル・リカルド→「ペースを落とすよ？」
←「分かった。今のところ良くやっているよ」

ルイス・ハミルトン←「ニコとのタイム差はトウ（スリップストリーム）の分だけだ。つまり同じラップタイムで走っている」

●L11
キミ・ライコネン→「リヤタイヤがタレてきた。コーナーの出口でトラクションがかけられない」

●L15
ニコ・ヒュルケンベルグ←「このスティントの先はもう長くない。このタイヤを使い切ってくれ」

●L16
ルイス・ハミルトン←「もう長くないからプッシュ、プッシュ！」

●L20
ルイス・ハミルトン←「後ろのボッタスとは5秒差、ニコはオプションタイヤのままステイアウトしているよ」

●L23
ルイス・ハミルトン→「ペースはどう？」
←「次の20周でニコとのギャップを約4秒広げる必要がある。このタイヤをいたわりながらそのギャップを作ってくれ」

ニコ・ロズベルグ←「君のポジションはセーフだからプッシュする必要はない。このスティントの最後までルイスとの2秒の差をキープすることだけを考えよう」

ジャン・リュック・ベルニュ←「排気管に問題発生だ。すぐにピットインしてガレージへ入れてくれ」

●L26
ダニエル・リカルド←「タイヤは（2ストップで）問題ないよ」

●L27
ルイス・ハミルトン→「オーバーステアが酷いんだ。助けてくれ」
←「ターン4か5でDIF EXITを小さくしてみてくれ」
→「リヤエンドがあちこちで滑りまくっているよ」

●L28
セルジオ・ペレス←「ハードとミディアム、どっちの方が気持ち良く走れている？」
→「どっちでも良いよ。どっちの方がタイヤライフが長く走れるの？」
←「OK、ちょっと待ってくれ」

●L30
ルイス・ハミルトン←「リヤタイヤの温度が低すぎるよ。いたわりすぎているのかどうかは判断できない」
→「僕はオーバーステアに苦しんでいるよ。これ以上何かを考えて走ることなんかできないよ」

●L32
ダニエル・リカルド→「フロントタイヤはまだすごく良いよ」

バルテリ・ボッタス←「ライコネンとのギャップは5.3秒。だからターゲットに対してまだ5秒のマージンがあるよ」