バーレーンGPで交わされたチームとドライバーの幾多の無線交信。テレビ放送された無線分をお届け。接近戦が多かった今回のレースは、相手の分析や批判などがたくさん交信された。
●L1
ロメイン・グロージャン←(エンジニアから)「プライムタイヤを履いているのはベッテルとスーティルだけだ」
キミ・ライコネン→(ドライバーから)「アイツ(マグヌッセン)がまたヒットしやがった!」
ジャン・リュック・ベルニュ→「クレイジーだよ! 誰か分からないけど完全に僕を押し出そうとしたんだ!」
●L4
ニコ・ロズベルグ←「ルイスよりも燃料をセーブできている。だけどそのままセーブし続けてくれ」
●L5
フェルナンド・アロンソ→「パワーがない!」
ルイス・ハミルトン←「←フロントをいたわってくれ。ニコよりも少しアンダーステア傾向が強く出ている」
●L6
ニコ・ロズベルグ←「ここが作戦の分かれ目だ。第1スティントを長くする必要がある。だからタイヤをいたわってくれ」
●L10
ニコ・ヒュルケンベルグ→「リヤタイヤのグリップがなくなってきてる」
キミ・ライコネン→「左フロントにフラットスポットができてひどくバイブレーションが出ている」
●L13
セバスチャン・ベッテル→「DRSがもう機能していない」
ダニエル・リカルド→「こうやって僕らはタイムロスをしてるんだ」
←「分かった、どうするか決める」
セバスチャン・ベッテル←「セバスチャン、ダニエルを先に行かせてくれ。彼の方が速いんだ」
●L16
セバスチャン・ベッテル→「ピットインすべきだ。もうリヤタイヤがない」
←「分かった、トルクマップ1を選択してピットインしろ」
ニコ・ロズベルグ←「プッシュだ、ニコ。ハードにプッシュしろ。燃料は問題ないよ」
●L21
ニコ・ロズベルグ←「ここからプライムタイヤを履いて長いスティントになる」
●L22
フェリペ・マッサ→「彼(バルテリ・ボッタス)はリヤタイヤのグリップを失ってきていると思うよ」
●L24
バルテリ・ボッタス→「リヤがもうタレてきているんだ。可能なら今ピットインしたい」
●L25
ニコ・ヒュルケンベルグ→「彼(セルジオ・ペレス)はスペースを残さなかった。僕を押し出したんだ」
←「とにかくドライビングだけに集中しろ」
→「僕にフィードバックをくれよ。ひとりぼっちで走らせないでくれよ!」
ジェンソン・バトン→「DRSが機能していない?」
●L30
ニコ・ロズベルグ←「プライムとオプションの差は予想していたよりも接近してきているようだ」
●L31
バルテリ・ボッタス→「彼(ライコネン)は一体何をやってるんだ!?」
←「分かってる、チャーリー(ホワイティング)に報告するよ」
●L34
ルイス・ハミルトン←「ルイス、燃料の心配はない。もうリフト&コーストをする必要はないよ」
→「分かってるよ、僕はタイヤをいたわることだけに集中してるんだ!」
●L38
セバスチャン・ベッテル←「最後に3回ストップ勢からプレッシャーを受けることになりそうだ」
●L39
ニコ・ロズベルグ←「ターン11の飛び込みでブレーキングを遅めにして早めにエイペックスにつき、立ち上がりを良くしてくれ」
●L40
エスティバン・グティエレス→「うわっ! 一体何が起きたんだ!?」
●L41
ルイス・ハミルトン→「コーナーのエイペックスでかなり(ハンドリングが)プッシュされるんだけど、どうしたら良い? ブレーキバランスは後ろ寄りにしたくないんだ」
ルイス・ハミルトン←「ルイス、パディ(ロウ)だ。レースは残りあと約10周だ。確実に2台揃ってクルマを持ち帰ってくれ」
ニコ・ロズベルグ←「ニコ、パディだ。レースは残りあと約10周だ。確実に2台揃ってクルマを持ち帰ってくれ」
→「OK、分かったよ!」
●L47
ルイス・ハミルトン→「パワーがない!」
←「今データを確認している」
●L48
ニコ・ヒュルケンベルグ←「バッテリー残量が低くなっているから、オーバーテイクボタンを使うのは本当に必要な時だけにしてくれ」
●L49
セバスチャン・ベッテル→「ストレートがすごく遅いよ。ここでタイムを失ってる」
●L53
ルイス・ハミルトン←「必要だったらコーナーの立ち上がりでオーバーテイクボタンを使え」
ダニエル・リカルド←「良いぞ、(ヒュルケンベルグを抜いて)次はペレスを捕まえよう!」
セルジオ・ペレス←「リカルドは0.5秒速いが、このペースなら追いつきはしない。君はとても良い仕事をしているよ」
●L57
ルイス・ハミルトン→「今日はペース的には勝っていなかったけど、なんとか抑えきったね」
ニコ・ロズベルグ←「素晴らしい仕事だったよ、ニコ。素晴らしいレースだった、良くやった」
→「これで今年のF1がつまらないなんて言うヤツはいないだろ!」