29日、国内レース界にとって話題となったブノワ・トレルイエ&アンドレ・ロッテラーのアウディワークス入り。彼ら2人は、すでに1月中旬に鈴鹿で行なわれたGTメーカー合同テストにも参加しており、国内GTでの続投は確実と言われている。そんな彼らのアウディ入りについて、彼らの所属チームやこれまで彼らを見守ってきた国内レース関係者は、どのように思っているのか? オートスポーツwebでは、トレルイエ&ロッテラー、それぞれのことをよく知る関係者に緊急インタビューを行った。まずは星野一義監督から聞いてみよう。

●星野一義
(チーム・インパル総監督。FN&GTを通じて、長年トレルイエを育ててきた日本の親代わり)

「ブノワのことを本当に心配していたけど、良かったな~!! ヨーロッパでは、日本での経歴が意外と役に立たないんだけど、本当に今回のチャンスを掴めて良かった。ウチのチームは登竜門でいいと思っているし、今後も多くのドライバーに、世界に羽ばたいていってもらいたいよね。ブノワからは、ル・マンのことについて09年シーズンが終わる前から、色々と相談はされていたよ。だけど、もし向こうで乗れなかった時のことを考えたらと、とても不安だった。ブノワは息子の教育をフランスでしたいと言って向こうに帰ったでしょ。その引越しをする前には、家族ぐるみで一緒に食事もしたけど、その後なかなか会う機会がなくて……。でも、ブノワがチャンスを掴むことはウチの家族全員揃っての願いだったから、本当に良かったと思う。日本にいる時は『オレに任せろ』って思うけど、ヨーロッパに関しては、何も役に立ってあげられないからね」

「今年のル・マンに関しては、期待も何も……。今のブノワはル・マンで走れるだけの考え方を持っているし、大人になっているから。オレとしては大人になって欲しくないって思う部分もあったけど、今では何の心配もなく戦えるドライバー、ル・マンにふさわしいドライバーになったと思う。もう少し若い時のブノワをF1に行かせてあげたかったっていう気持ちもあるけど、そこは巡り合わせがあるから……。ただ、あれだけの勢いとパワーがあったんだから、F1に関しては今でも悔いが残るよ。何せオレはブノワのファンだからさ。男が男に惚れるというか……人間性から何から、全てが素晴らしいからね。オレは今までチームをやってきて、家族付き合いしたドライバーはブノワが初めてだし、仕事以外でもずっと付き合いたいって思っているんだ。そのブノワの希望通りのチャンスが得られて本当に素晴らしいし、今年のル・マンは応援に行きたいよね。このところ、日本とヨーロッパとが遠ざかってきていたけど、アウディはドライバーの経歴や何かを全部調査していてくれたんだと思う。とにかくブノワが、自分で勝つためのシミュレーションをして、まわりの人に気を使わなくていいから、自分のことをアピールできるように走って欲しい。いったんクルマに乗ったら、ブノワもロッテラーも、100分の1秒でも相手より速く走りたいだろうって思う。でも、お互いに気心は知れているし、そういう環境の中で、友達でありながらライバルとしてお互いを高めあって行って欲しいし、もちろん優勝してもらいたいよね」

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