2014年のスーパーGT開幕となる第1戦岡山国際サーキットの公式練習が5日行われ、2時間の走行の中でMOTUL AUTECH GT-Rトップタイムをマーク。ニッサンGT-R勢がトップ3を独占した。
いよいよ長いシーズンオフを終え、2014年のスーパーGTが開幕した。今季はGT500クラスがDTMドイツツーリングカー選手権と車両規定を統一。レクサス、ホンダ、ニッサンの3メーカーがそれぞれニューマシンを投入するが、8月から熟成を続けてきたニューマシンたちが、ついに公式戦に臨むこととなった。
迎えた4日9時からの公式練習は曇天模様。冬に戻ったかのような冷え込みとなったが、前日の搬入日に比べると風がなく、やや過ごしやすいコンディションに。富士でのテストでシェイクダウンを行い、今回が2回目の走行となるWedsSport ADVAN RC Fを先頭に、続々とコースインしていった。
序盤、GT500車両の多くはコースイン後、チェックのため一度ピットイン。低温ということもありカーボンブレーキを着実に温めながら周回を重ねていく。コースサイドで観ると、GT500の3車の挙動は3月の公式テストと似た印象で、その時のリザルト同様、ニッサンGT-R勢が序盤の上位に。MOTUL AUTECH GT-Rを先頭にカルソニックIMPUL GT-R、S Road MOLA GT-Rと続いていった。
大きなアクシデントやトラブルもなく進んでいったセッションだが、開始から57分というところで、その時点でGT300の11番手につけていたSTPタイサンGAIA POWER GT-Rがダブルヘアピンのふたつめでクラッシュ。GT-Rは左フロントに大きなダメージがあり、ドライブしていた密山祥吾に怪我はなかったものの、車両回収のため赤旗中断となった。
セッションは10時7分に再開。その後も各車が予選に向けた周回を重ねていったが、開始から1時間20分というところで、開幕戦で“PHASE 2”カラーリングをお披露目したRAYBRIG NSX CONCEPT-GTが、トラブルが発生したか2コーナーでストップ。その後RAYBRIGはふたたびコースに戻った。
10時40分からは、GT300クラスの専有走行がスタート。開始時点でトップにつけていたのは、今季から新規参入となるBMW Sports Trophy Team StudieのStudie BMW Z4。オフテストから好調のOGT Panasonic PRIUSをはさみグッドスマイル 初音ミクZ4が続いており、BMW Z4 GT3が好調ぶりをみせている。
GT300クラスの専有走行では、加藤寛規駆るシンティアム・アップル・MP4-12Cがタイムアップし3番手に浮上。最終的にこの公式練習でのトップ3はStudie BMW Z4、OGT Panasonic PRIUS、シンティアム・アップル・MP4-12Cという結果に。4番手には初音ミクZ4、5番手にはLEON SLSという結果となった。
続いてスタートしたGT500クラスの専有走行。チェッカーに向けて各車がアタックを続けて行く中、松田次生が駆るMOTUL GT-Rがそれまでのタイムを次々と塗り替え、1分20秒023というタイムをマークし、トップで公式練習を終えることに。次いでカルソニック、S Roadと続きニッサンGT-R勢がトップ3を占めた。
4番手につけたのは、山本尚貴が専有走行でタイムアップしたウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT。5番手にはD'station ADVAN GT-R、6番手にはENEOS SUSTINA RC Fがつけた。5番手以下はホンダNSXコンセプト-GT勢とレクサスRC Fが僅差でひしめいており、GT-R勢との差もわずか。開幕とは言え、GT500クラスは今年も僅差の争いとなることを予想させる公式練習となった。