3日、ツインリンクもてぎを運営するモビリティランドは、今年のインディジャパンを従来のオーバルではなく、もてぎのロードコースで開催すると発表した。
モビリティランドによれば、ツインリンクもてぎのオーバルコースは、この度の震災で地盤に沈下隆起が発生していたため、インディカー・シリーズを統括するIRL(インディ・レーシング・リーグ)会長のランディ・バーナードと協議した結果、インディジャパンの舞台を従来のスーパースピードウェイからもてぎのロードコースへ変更するという判断に至ったとしている。
インディジャパンの舞台をオーバルからロードコースへ変更することを認めたIRL会長のランディ・バーナードは次のようにコメントしている。
「モビリティランドと共に、我々はここ数ヶ月に渡り色々と日本の現況、事情などに注視し、状況を見守ってきた結果、モテギでのレース開催を予定通り行うという 判断に至りました。そして数々のオプションを検討し、今回のレースをロードコース開催とすることがベストであると思いました」
「日本が復興へ向けて着実に進んでいることが分かり、こうして初のロードコース開催を通じて、モテギに来場する日本の根強いファンの皆様に、是非喜んでいただきたいと思います」とバーナード。
一方、ツインリンクもてぎを運営するモビリティランドの大島裕志取締役社長は、復旧によるオーバルコースでの開催も検討したことを認めている。
「このたび、インディジャパンをロードコースに変更して開催することを 決定いたしました。復旧工事によるオーバルコース開催も検討いたしましたが、大掛かりな土木工事を実施することによる社会的影響、改修後のコースの安全性、またそれに伴う費用など様々な要因があったため、IRLと協議し、総合的に判断させていただきました」
「震災による被害とは言え、今年で最後となるオーバルコースでの高速バトルを心待ち頂いたファンの皆様には、心からお詫び申し上げます。ロードコースでの開催によりレース距離なども変更となりますが、ファンの皆様には新たな魅力としてお楽しみいただけるよう、万全の準備を進めてまいります」
今年で最後となるインディジャパンは、当初の予定通り9月16日(金)から18日(日)の日程で開催される。