スーパーフォーミュラ第3戦富士の決勝レースで表彰台を獲得したジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)、石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)の3人が、今回のレースを振り返った。

●ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL):優勝
「ウォームアップでは結構クルマが良かったんだ。とにかくレースの状態をチェックするという意味で、細かいところを若干修正した。今日はずっとドライだったけど、とにかく雨でもいけるような状態でレースに臨んだよ」

「レースはとにかくスタートが大事だと思っていた。僕としては早く自分のポジションを確保して、そこから逃げるという展開にしたいと思っていたから、スタートはまあまあという感じかな。アンドレアの方が若干失敗したのかなという感じ。僕のスタートもそんなに良くはなかったけど、なんとかアンドレアを抜くことができた」

「1コーナーに入ったところで、すぐ後ろに一貴がいることは分かっていて、油断できないと思った。セーフティーカーが入った状況はかなりトリッキーな状態で、僕の方が一貴よりもダウンフォースがあると感じていたから、リスタートの時に抜かれるかもしれないと思っていたんだ。不安だったから、リスタート前の最終セクターではとにかく自分のポジションを確保することが大事だと思ったんだ」

「勝因としては、ひとつはクルマがすごく良かったこと。もうひとつはスタートが良くてトップに立つことができたことがすごく大きかったと思う。これで僕もチャンピオンシップに加わることができたと思っている。これから先、チャンピオンを狙うドライバーたちの戦いがフォーカスされてくると思う。次のレースからはそういった争いにもなってくると思うよ。とにかく雨が降る覚悟はずっとしていたのだけど、こういうことはすごく経験が助けになると思う。去年はここで1回、もてぎで1回同じ状況があった。もてぎの時は勝てたし、(雨がふる可能性があっても)気にはならなかった。でも、降ったら降ったらでこのまま行ってやるという覚悟で走っていたんだ」

●中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S):決勝2位
「昨日の予選から今日のウォームアップも含めて、ペースも良くなければ、流れも良くない状況だったので、正直決勝レースに向けては不安というか、あまり明るい見通しは正直ありませんでした。ウォームアップで少しダウンフォースをつけ、タイヤもフィーリングが少し良かったので、良いスタートが切れれば行けるかな?と思ってレースに臨みました」

「僕のスタートも良かったのですが周りも良くて、みんながいい具合でイン側に出ていたので外側に行ったら1コーナーに行く前に2番手になっていました。それで僕のレースはほぼ決まったと思います。JPよりダウンフォースが少ないのは分かっていたので、セーフティーカーは狙い所でしたが、そこで前に出れなかったのは残念でした。ただ、レースペースを見ても、どのみちJPには敵わなかったのかなと、前に出られてもどこまで抑えられたのかなというレースだったと思うので、今日は2位で満足すべきかなと思います」

「久しぶりのレースは長くて暑かったですが、ル・マンを走っているので長いということはないと思いますし、体力的にも問題ありませんでした。久しぶりに乗って結果を残すことができたので、安心はしましたね。自分としてもチャンピオンシップのいいスタートが切れたと思うので、これから流れに乗っていきたいと思います」

●石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING):決勝3位
「昨日からずっといろいろなことがありました。昨日は(予選での)タイヤ選択も失敗し、それ以外にクルマのフィーリングも良くなかったのですが、それが決勝前に改善されて、ウォームアップの8分間で決勝はいける手応えがありました。スタート自体は悪くなく、1コーナー立ち上がった段階では良かったです。ただ、国本選手と左側のもう1台に挟まれてしまいぶつかりそうになったので、ブレーキを踏んで避けました。そのときに3台くらいに行かれてしまい、運が悪かったですね」

「リスタートの時にオーバーテイクボタンを押したのですが、同じように押したアンドレに前に行かれてしまいました。そこまではかなり流れが悪くて、どうやって打開しようかなと考えていましたね。無線が壊れてしまって、向こうからのは聞こえましたが、こっちからしゃべっているのが聞こえなかったみたいなんです。その後は、『自分の方がペース速かったらイン側に寄って』と言われて何回かイン側に寄ったり、そうやってコミュニケーションを取りながら走っていました」

「みんながピットに入ってしまってひとりになった後は、アンドレとの勝負に変わりました。アンドレが後ろをおさえているという情報は僕にも入っていたので、プッシュしてギャップをどんどん詰めていきました。予定通り前に出ることができて、そこからは前にも後ろにも誰もいなかったので、できる限り最後までプッシュして走りました。実は、レース前は早くピットに入りたいと言っていたのですが、エンジニアは引っ張った方がいいのではないかと言っていて、なかなか作戦が決まらなかったんです。最終的にはチームやエンジニアとかの判断がすごく良くて、挽回して3位になれたので満足しています。次戦でもリーダーズレッドを付けられるということなので、キープできるように頑張りたいと思います」

「前回の岡山の時は、2台のセットアップが違う方向に行っていて、最後まで違う方向だったのですが、今回は2台とも近い方向でやっていました。予選もクルマ自体はすごく良かったと思うし、今朝も2台で情報共有をしてダウンフォースはどのあたりが一番いいかというのを探りました。作戦などもチームと話し合ってやれているので相乗効果というか。もちろんお互い負けたくないという気持ちが強いので、レース前までは話し合いますが、レース直前からはライバルという感じに変わりますし、すごくいい関係になっていると思います」

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