更新日: 2018.02.23 14:56
シトロエンWTCC、第3ドライバーにロペスを起用
シトロエン・レーシングは16日、2014年のWTCC世界ツーリングカー選手権でアルゼンチンドライバーのホセ-マリア・ロペスを第3ドライバーに起用することを発表した。
シトロエンはこの日、フランス・ベルサイユにあるテクニカルセンターで2014年のモータースポーツ活動を発表し、来季からはWTCCとWRC(世界ラリー選手権)のふたつの世界選手権を同時に戦う決意を示した。
「スポーツとしてではなく、テクノロジーとロジスティカルの挑戦が始まる」と、シトロエン・レーシング代表のイブ・マトンは語っている。
「WTCCへの挑戦はとても楽しみだが、大きなチャレンジでもある。WTCCマシンとなるC-エリーゼの開発は順調だが、新レギュレーションに基づき戦うことになるのでまだ比較ができない。車両を設計したイバン・ミューラー・アッセスメントからのお墨付きももらっているので、一刻も早くライバルたちとサーキットで戦いたいと思っている」
「シトロエン・レーシングは、ミューラーとセバスチャン・ローブに加え、第3ドライバーとしてホセ-マリア・ロペスを迎え入れた」
正式にシトロエン入りすることになった30歳のロペスは、過去にルノーF1でテストドライバーを務めた後、2010年にF1参戦を目指したUSF1と一度はレースドライバー契約を結んだが、その後チームのF1プロジェクト自体が頓挫し、F1デビューの夢を叶えることはできなかった。
しかし、GTやツーリングカーでも速さを見せていたロペスは、アルゼンチンのTC2000で2008年、09年、12年の国内チャンピオンを獲得。そして、今季スポット参戦した母国初開催のWTCCイベントではセカンドレースでいきなり優勝するという強烈なインパクト残した。
代表のマトンも、「とても期待している。なぜなら彼はC-エリーゼWTCCを初めてテストし、素晴らしいパフォーマンスを示してくれたからだ」と期待のコメントを寄せている。
シトロエン・レーシングは、C-エリーゼWTCCの開発当初から中心的な役割を担ってきたローブをチームの第1ドライバーに据えることも明らかにしている。