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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.04.09 00:00
更新日: 2018.02.17 07:11

ダンロップ スーパーGT第1戦GT300岡山レポート


【ダンロップ モータースポーツ】 SUPER GT 第1戦レポート
http://mos.dunlop.co.jp/gt300_report/gt300-2015-1

新たな精鋭、GAINER TANAX GT-Rがポールポジションを奪う!

 4月4~5日、SUPER GTシリーズ2015の開幕戦、「OKAYAMA GT 300km RACE」が岡山国際サーキットを舞台に開催された。GT300はGAINERの「GAINER TANAX SLS」(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)、「GAINER TANAX GT-R」(アンドレ・クート/千代勝正)、さらに新たに陣営に加わったR&D SPORTの「SUBARU BRZ R&D SPORT」の3台で挑む。近年、ダンロップは両クラスともに1車種に絞ってタイヤを供給してきたが、GT300に関しては出場する3台がすべて異なることとなった。

 ダンロップユーザーとしてGT300を戦うGAINERは、今年から体制を一新。2台体制であることは変わらず、昨年のチームチャンピオンである平中克幸とビヨン・ビルドハイムのコンビが、メルセデスベンツSLS AMG GT3を引き続き用いるものの、10号車はニッサンGT-RニスモGT3に改められ、ドライバーもアンドレ・クートと千代勝正が新たに起用されることとなった。

 さらにもう1台、R&D SPORTのスバルBRZもダンロップにスイッチ。井口卓人と山内英輝の若手コンビで挑むことに。山内は昨年、GAINERの10号車を走らせていただけに、一歩先行く経験がチームにフィードバックされることも期待される。

 したがって、従来はSLSに集中して開発していけば良かったが、今年からは3台すべて異なる車両に対して、開発を進めていかなくてはならない。だが、「目先の優勝だけを求めたら、SLSだけの方が良かったのですが、将来的なことも考慮し、ひとつのスペックでさまざまな車種に対応できるタイヤの開発は昨年から取り組んでいました」と語るのはダンロップモータスポーツ部の斉脇課長。オフのテストでは、ポテンシャルの高さが確認されたという。

 予選から、そのことが早々と実証される。ビルドハイム、クートがQ1突破を果たすと、Q2では千代がレコードタイムを更新する、1分26秒532をマークして「GAINER TANAX GT-R」をポールポジションに導くことに。そして「GAINER TANAX SLS」の平中も26秒828を記して、フロントローを独占したからだ。

「クルマとタイヤ、路面のマッチングがすごく良くて、自信を持って走ることができたので、本当に完璧なアタックができたと思います」と千代。しかし、「SUBARU BRZ R&D SPORT」は、井口が「絶対的なスピードが足りなかった」とQ1突破はならず。19番手から決勝に挑むこととなった。