【ダンロップ モータースポーツ】 SUPER GT 第1戦レポート
http://mos.dunlop.co.jp/gt300_report/gt300-2015-1

新たな精鋭、GAINER TANAX GT-Rがポールポジションを奪う!

 4月4~5日、SUPER GTシリーズ2015の開幕戦、「OKAYAMA GT 300km RACE」が岡山国際サーキットを舞台に開催された。GT300はGAINERの「GAINER TANAX SLS」(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)、「GAINER TANAX GT-R」(アンドレ・クート/千代勝正)、さらに新たに陣営に加わったR&D SPORTの「SUBARU BRZ R&D SPORT」の3台で挑む。近年、ダンロップは両クラスともに1車種に絞ってタイヤを供給してきたが、GT300に関しては出場する3台がすべて異なることとなった。

 ダンロップユーザーとしてGT300を戦うGAINERは、今年から体制を一新。2台体制であることは変わらず、昨年のチームチャンピオンである平中克幸とビヨン・ビルドハイムのコンビが、メルセデスベンツSLS AMG GT3を引き続き用いるものの、10号車はニッサンGT-RニスモGT3に改められ、ドライバーもアンドレ・クートと千代勝正が新たに起用されることとなった。

 さらにもう1台、R&D SPORTのスバルBRZもダンロップにスイッチ。井口卓人と山内英輝の若手コンビで挑むことに。山内は昨年、GAINERの10号車を走らせていただけに、一歩先行く経験がチームにフィードバックされることも期待される。

 したがって、従来はSLSに集中して開発していけば良かったが、今年からは3台すべて異なる車両に対して、開発を進めていかなくてはならない。だが、「目先の優勝だけを求めたら、SLSだけの方が良かったのですが、将来的なことも考慮し、ひとつのスペックでさまざまな車種に対応できるタイヤの開発は昨年から取り組んでいました」と語るのはダンロップモータスポーツ部の斉脇課長。オフのテストでは、ポテンシャルの高さが確認されたという。

 予選から、そのことが早々と実証される。ビルドハイム、クートがQ1突破を果たすと、Q2では千代がレコードタイムを更新する、1分26秒532をマークして「GAINER TANAX GT-R」をポールポジションに導くことに。そして「GAINER TANAX SLS」の平中も26秒828を記して、フロントローを独占したからだ。

「クルマとタイヤ、路面のマッチングがすごく良くて、自信を持って走ることができたので、本当に完璧なアタックができたと思います」と千代。しかし、「SUBARU BRZ R&D SPORT」は、井口が「絶対的なスピードが足りなかった」とQ1突破はならず。19番手から決勝に挑むこととなった。

 決勝当日は、あいにくの雨模様。早朝のフリー走行では「GAINER TANAX GT-R」が3番手につけ、「SUBARU BRZ R&D SPORT」が12番手につけるも、「GAINER TANAX SLS」は16番手に留まった。決勝のレース進行が始まる頃には雨がやみ、路面はセミウェット状態となっていたこともあって、「GAINER TANAX SLS」と「SUBARU BRZ R&D SPORT」はスリックタイヤをチョイスする。この後の天候回復も予想されたからだ。

 トップからレースを開始した「GAINER TANAX GT-R」のクートとは対照的に、「GAINER TANAX SLS」のビルドハイム、「SUBARU BRZ R&D SPORT」の山内は徐々に順位を落とすが、レインタイヤ勢とのタイムの優劣が逆転するのは、時間の問題……のはずだった。ところが予想外に路面の乾きが悪く、挽回困難なほどの遅れをトップからつけられてしまう。さらに「GAINER TANAX GT-R」のクートも徐々に順位を落とし、38周目に6番手で千代にバトンタッチ。

 素早いピット作業に後押しされて、いったんは順位を4番手にまで戻した千代ながら、再び降り始めた雨が足かせとなってしまい、7位でゴールするのが精いっぱい。それでも貴重なポイントを獲得して、今後に希望をつなぐこととなった。
一方、「GAINER TANAX SLS」はトップから3周遅れの12位に。「スリックタイヤの選択はチームというか、僕らの判断ですが、天候の読みを誤ったということです。

 ノーポイントに終わったのは痛いですが、次の富士にはノーハンデで挑めるので、絶対に(優勝を)獲りに行きます!」と平中。そして、「SUBARU BRZ R&D SPORT」は4周遅れの17位に。「どっちみち、中団でごちゃごちゃやっているぐらいなら、スリックタイヤで行った方が……と思ったのですが、仕方ない。でも、山内のスティント後半で本当に乾いてきた時の限界も試せたので、成果も確実にありました」と辰己英治総監督。次回の富士では、3台揃っての逆襲が期待される。

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