May 23 2015, QUALIFIYING
2015 Japanese Championship SUPER FORMULA Round2

#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)が、スーパーフォーミュラ初開催の岡山ラウンドで予選2-3番グリッドを獲得

2015年5月23日(土)・予選  会場:岡山国際サーキット(3.703km)  天候:曇り  気温:22℃(14:00時点)
路面温度:30℃(14:00時点)  コースコンディション:ドライ  観客:4000人(主催者発表)

 5月23日(土)、岡山県の岡山国際サーキットにおいて、2015年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第2戦の公式予選が開催されました。

 鈴鹿サーキットでの開幕戦から1カ月あまり、シリーズ第2戦の舞台となる岡山国際サーキットで、国内トップフォーミュラ(フォーミュラ・ニッポン)の公式戦が開催されるのは実に7年ぶりとなります。当時は、排気量3000cc自然吸気V型8気筒エンジンを搭載したフォーミュラ・ニッポン規格のマシンが争うレースでした。

 岡山国際サーキットでは1993年、1994年にフォーミュラ・ワン世界選手権が開催され、そのときアイルトン・セナが記録した1分10秒218というラップタイムが現在でもコースレコードとして残っています。2008年に記録されたフォーミュラ・ニッポンのコースレコードは1分15秒808。昨年導入の新車両規定に基づいて開発された排気量2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載したスーパーフォーミュラがどんな速さを見せるのか、注目が集まりました。

 なお、燃料瞬間流量リストリクターは、前回の95kg/hから90/kg/hに絞られています。決勝レース中に使用することができるオーバーテイクシステムを働かせると20秒間にわたって流量制限が90kg/hから100kg/hに増え、パワーアップする仕組みです。

 本日の岡山国際サーキットは曇天で、気温は18度。午前9時30分からのフリー走行では、これまで記録として残ってきたフォーミュラ・ニッポンのコースレコードである1分15秒808をはるかに上回るラップタイムが記録され始めました。その結果、#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイム1分13秒991を記録。この時点で国内トップフォーミュラとしてのコースレコードを上回りました。開幕戦でポールポジションを獲得した#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は3番手に続き、好調を維持しています。

 午後1時40分から行われた公式予選は、今回もQ1、Q2、Q3の3段階でスターティンググリッドを決めるノックアウト形式で行われました。Q1では#16 山本選手が1分13秒104を記録してトップに立ち、続いて#40 野尻選手も1分13秒304で4番手に進出しました。また、#41 ナレイン・カーティケヤン選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分13秒658、#10 塚越広大選手(REAL RACING)が1分13秒746で12番手、#34 小暮卓史選手(DRAGO CORSE)が1分13秒750で13番手となり、Honda勢は5台のマシンがQ2進出を決めました。Q2進出の全マシンが、午前中に行われたフリー走行で記録されたコースレコードを上回るタイムでした。

 Q2では各マシンがタイムアタックに入ったタイミングで赤旗が掲示されたために、残り2分30秒から予選が再開されることになりました。残り2周でのタイムアタックバトルでは、#40 野尻選手がQ1で記録されたコースレコードを更新する1分13秒047でトップに立ち、続いて#16 山本選手も1分13秒109で2番手に続き、Honda勢は2台のマシンがQ3進出を決めました。

 上位8台で決勝グリッドが争われるQ3セッションで、#16 山本選手はコースコンディションの変化に合わせてセッティングを微調整しましたが、#40 野尻選手はQ2と同じセッティングでセッションに臨みました。2人はコースオープンから1分以上の間を置いてコースインし、タイムアタックに入りました。#40 野尻選手は、Q2で更新したタイムを上回る1分12秒525を記録しましたが、トップにわずか0秒096及ばずに予選2番手となりました。また#16 山本選手もQ2で記録したタイムを更新し、1分12秒695を記録しましたが3番手となりました。

 この結果、#40 野尻選手が2番グリッド、#16 山本選手が3番手、#34 小暮選手が9番手、#41 カーティケヤン選手が11番手、#10 塚越選手が12番手、#65 ベルトラン・バゲット選手(NAKAJIMA RACING)が15番手、#11 伊沢拓也選手(REAL RACING)が17番手、#64 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)が18番手から決勝レースを迎えることになりました。

 68周で競われる決勝レースは、5月24日(日)の午後3時にスタートが切られます。

佐伯昌浩|「HR-414E」開発責任者
「高レベルでタイム差が接近する激しい予選となりましたが、山本選手と野尻選手がフリー走行から一貫していい走りを見せてくれました。他のマシンも決勝に向けてセッティングを仕上げてくるでしょう。エンジン性能に関してはライバルと非常に拮抗している状況です。このサーキットでは2速、3速のドライバビリティーがポイントになりますが、いい方向性でエンジンを進化することができました。今回は燃料流量リストリクターが90kg/hに絞られていますが、エンジン開発も進んでいますので、昨シーズンに同じく絞られた時と比べてパワーダウンの幅はかなり縮小しています。開幕戦で経験した決勝のスタートでの出遅れを防ぐために、技術的な対策を施してきましたので、明日の決勝レースが楽しみです」

野尻智紀選手(2番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「フリー走行から調子よく走ることができました。予選になってもフィーリングが変化しなかったので『行けそうだな』と思っていました。Q3ではアンダーステアが発生する気がしていたのですが、セッティングを変更せずに挑みました。Q2でトップタイムを出して、フィーリングが非常によかったので、それを変えたくないと守りに入ってしまった面もあります。もしもっと曲がる方向へセッティングを振っていたらあとコンマ1秒は縮められただろうと思います。明日はフロントローからのスタートなのでトップを目指してがんばります」

山本尚貴選手(3番手 #1 TEAM 無限)
「3月末にこのサーキットで行った合同テストではあまりフィーリングがよくなく、苦戦を覚悟していました。でも、テストの結果からさまざまなアイデア出しをして工夫を重ね、今回はどちらかというと鈴鹿寄りのセッティングに振ってみました。すると、走り出しから結構調子がよくて、それからはポールポジションを取ることしか考えていませんでした。どのコースへ行っても速く走れるマシンを準備してくれているチームに感謝したいと思います。Q3ではクルマが曲がる方向へセッティングを振ってみたのですがうまくいきませんでした。このコースは抜きにくくて、しかも狭いレイアウトなので決勝レースではセーフティーカーが出やすいのではと予想しています。そのときに取りこぼしをしないよう戦います」

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