マクラーレン・オートモーティブ、 ジュネーブ・モーターショーに先立ち、新型モデルMcLaren 650S Coupeの画像を公開

・エンスージアストに、究極のラグジュアリーとクルマとの一体感、高揚感をもたらすことを目的にデザイン・開発
・あらゆるスーパーカーを凌駕するほどの多彩な機能
・2014年春より、Coupeとリトラクタブル・ハードトップを装備したSpiderを発売
・McLaren 12Cの上位モデルとしてマクラーレンのラインナップに追加、McLaren 12Cは今後も販売
・McLaren 650S向けにアクティブ・エアロダイナミクスとプロアクティブ・シャシー・コントロール(PCC)・サスペンション・システムを改良し、機能とユーザービリティを最適化

2014年2月17日、英国発
 名門Formula 1チーム、マクラーレンのグループ企業であるスポーツカーメーカー、マクラーレン・オートモーティブ(本社:英国サリー州、エグゼクティブ・チェアマン:ロン・デニス)は、3月に開催される第84回ジュネーブ・モーターショーに出展し、既存の量産型スーパーカーを超えるほどの速さ、クルマとの一体感を味わえ、最高の装備を誇る、極めて流麗な新型モデルMcLaren 650Sを世界初公開します。

 McLaren 650Sは、現行のMcLaren 12C、既に完売しているMcLaren P1に続く、新たにラインナップするモデルで、両モデルの優れた特性を引き継ぎ、マクラーレンが50年にわたって最高峰のモータースポーツに参戦し培ってきた経験と技術が盛り込まれています。Coupeとリトラクタブル・ハードトップを装備したSpiderが用意されるMcLaren 650Sは、オンロードおよびサーキットにおいてドライバーとクルマに究極の一体感をもたらすことを目的にデザイン・開発されており、ハイパフォーマンス・スーパーカー・セグメントの新たなベンチマークとなります。

 McLaren 650Sという名称は、マクラーレン製3.8リッターV8ツインターボ・エンジン”M838T”から発せられる最高出力650PS(641bhp)から由来しています。また、末尾の「S」は、「Sport(スポーツ)」を意味し、優れたハンドリング、トランスミッション、ドライバビリティ、そしてクルマとの一体感を実現するために費やされたマクラーレンの熱意と開発努力の象徴となっています。McLaren 650Sは、高い評価を得ているMcLaren 12Cのパフォーマンスをさらに強化したモデルですが、詳細に関してはジュネーブ・モーターショーの前に発表予定です。なお、McLaren 12Cは今後も販売していきます。

 McLaren 650SのデザインはMcLaren P1からインスピレーションを受けており、マクラーレンの新たなラインナップを表すデザイン言語を示唆するものとなっています。特徴的なフロント・バンパーがMcLaren 650Sのドラマチックでクリーンな外観を演出しており、LEDヘッドランプはMcLaren P1?のような形状をしています。また、バンパーと一体化しているフロント・スプリッターが高いダウンフォースを発生させることで、ドライバーに優れたステアリング・フィールや、確実なコーナーリング、敏捷性、ハンドリング・バランスをもたらします。また、フロントホイール後方のドアブレードが、フロント・スプリッターから流れてくる空気を誘導し、フロントエンドのグリップと車体のバランスを高めます。

 McLaren 650SのエアロダイナミクスはMcLaren 12C同様に考え抜かれたもので、空気抵抗値はMcLaren 12Cと同等ですが、車体の上部に効果的に空気を流すことでダウンフォースを高めています。150mph(約240km/h)で走行時のダウンフォース・レベルは24%増大します。

 マクラーレン・オートモーティブCEOのマイク・フルーウィット(Mike Flewitt)は、「通常、マクラーレンではエンジニアリングを行うための正当な理由が最初にあり、そこから新しいデザインが生まれています。新たにデザインされたフロント・バンパーは、ダウンフォースとコーナーリング性能を向上させます。高速走行時のハンドリング・バランスも改良され、LEDライトは電力消費が少なく、寿命も長くなっています」と語っています。

 大型で、効率的にパッケージされたラジエーターの吸気口は、ディヘドラル・ドアの後部に設置されており、ミッドシップ・マウントのコンパクトなエンジンを冷却します。新たにデザインされた5スポークの軽量アロイホイールには、ピレリのP Zero CORSAタイヤが装着され、最適なロードホールディングやハンドリング、ドライバーへのフィードバックが得られます。このタイヤは「MC1」というブランド名が付けられており、McLaren 650S専用にマクラーレンの技術パートナーであるピレリによって車両と同時進行で開発されたもので、オンロードおよびサーキットにおいて驚異的なパフォーマンスを発揮します。

 McLaren 650Sには、レース活動における実績やマクラーレンの他のモデルに採用されている画期的な技術が注ぎ込まれています。McLaren 650Sが有する究極のパフォーマンスが最大限発揮されるよう、McLaren 12CとMcLaren P1にも採用しているアクティブ・エアロダイナミクスにさらなる改良を加えています。また、McLaren 12C CoupeとMcLaren 12C Spiderで初めて搭載した、ダウンフォースを高めるマクラーレン独自のエア・ブレーキは、その機能とスタビリティをさらに向上させています。さらに、より大きなダウンフォースが必要と検知されると、通常のブレーキ時や「エアロ」モードでの手動操作時以外にも、エア・ブレーキが自動的に作動します。エア・ブレーキの下部には、レーシング・バージョンのMcLaren 12C GT3に装備されているものと同じ、特徴的な3ピース構造のリアバンパーがあり、McLaren 650Sのエアロダイナミックな形状を際立たせています。

 マクラーレンが独自開発した、革新的なプロアクティブ・シャシー・コントロール(PCC)・サスペンション・システムは、McLaren 650Sのために、さらなる改良が施されました。このシステムの特徴は、ドライブトレインとは切り離して、乗り心地とハンドリングをノーマル(Normal)/スポーツ(Sport)/トラック(Track)という3つのモードから自由に選択できることです。このような設定をパワートレインとサスペンションの両方で行うことにより、クルマとの一体感を高めます。とくに「スポーツ」モードでは、その違いを顕著に感じることができます。

「マクラーレンはスピード感を重視する会社で、さらなる向上と技術的な進歩を絶えず追い求めています。マクラーレンには、常に、革新的であること、クラスのトップになること、新しい技術や思想方をマーケットにもたらすこと、という一貫した目標があります。その実例が、Formula1における輝かしい実績です。McLaren 12CとMcLaren P1で我々が学んだことのすべてが、McLaren 650Sのデザインと開発に反映されているのです」とマイク・フルーウィットはコメントしました。

 McLaren 650Sは、クラス最高にして、ドライバーが最も一体感を感じることのできるクルマとしてデザインされており、単に無駄をそぎ落としたロードレーサーとは異なります。McLaren 650Sの乗り心地と洗練さは高級サルーンに匹敵し、Bluetooth対応のIRISサテライト・ナビゲーションやDABデジタル・ラジオ(北米ではSIRIUSサテライト・ラジオ)、ワイヤレス・テザリング、オーディオ・ストリーミング、音声コマンド機能が標準装備されているほか、オプション装備もこれまで以上に充実しています。オプション装備には、McLaren P1の軽量設計をベースにしたバックレスト固定式のカーボン・レーシング・シートをはじめ、乗り降りの際に便利な電動ステアリング・コラム、リア・パーキング・カメラ、カーボンファイバー・インテリアなどが用意されています。

 McLaren 650S CoupeおよびMcLaren 650S Spiderは、第84回ジュネーブ・モーターショーのマクラーレン・ブース(ブース番号:1240)で、2014年3月4日(火)12:00(CET)/11:00(GMT)に世界初公開する予定です。

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