ル・マン24時間：12時間を消化。アウディ首位堅持

　第80回ル・マン24時間耐久レースは午前3時、レースから12時間が経過した。トップは1号車アウディR18 e-トロン・クワトロで、2号車アウディが2番手。4号車アウディR18ウルトラが3番手に続いている。

　1号車アウディが序盤からリードを奪う展開となった2012年ル・マン24時間。序盤トヨタ勢の速さに詰め寄られたものの、5時間目のトヨタ8号車のクラッシュ、そしてその後の7号車トヨタのトラブルと、トヨタ勢の後退によりアウディ勢はトップ3をしっかりとキープすることになった。

　7号車トヨタは、23時20分に1時間43分の作業時間を経て再びコースイン。その後もルーティンストップを繰り返しながら総合45番手前後を走行していた。しかし、1時33分に再度ピットイン。数周前からエンジンに不調をきたしはじめた7号車は再びガレージに入れられ、1時38分、リタイアが正式に決まった。トヨタのピット内ではクルーが握手を交わし、互いの労をねぎらった。

　これでオーダーは首位にトラブルフリーで快走する1号車アウディ、序盤ガレージインし4分遅れた2号車が2番手、3番手には4号車とアウディ勢がトップ3を占める形に。4〜5番手にはレベリオン・レーシングのローラ・トヨタが続く展開となった。

　その後方には、19時37分に第1シケインでクラッシュを喫していた3号車アウディが続いていたが、ロマン・デュマがドライブしていた2時37分に最終コーナーでコルベットと接触。グラベルにストップし、首位とは9周近い差がつけられている。

　LMP2クラスは、上位を争っていた48号車オレカ・ニッサンがガレージに向かい、トップを走っていた24号車モーガン・ジャッドもリタイアを喫するなど、上位陣が後退。12時間時点ではスターワークス・モータースポーツのHPD ARX-03b・ホンダがトップ。総合でも7番手につけている。2番手はペコム・レーシングの49号車オレカ・ニッサン、3番手にはシグナテック・ニッサンの26号車がつけている。

　黒澤治樹が乗り込む38号車ザイテック・ニッサンもトラブルが発生し現在クラス11番手。中野信治が乗り込む45号車オレカ・ニッサンは、途中コース上でストップ。なんとかピットには戻ったが、現在クラス13番手となっている。

　LM-GTEプロクラスは、トップを快走していたコルベット・レーシングの74号車が、ピットアウト直後にタイヤが脱落。マシンも破損し大きく遅れた。現在トップは後方グリッドから追い上げをみせるAFコルセの51号車フェラーリ458。2番手には59号車フェラーリ458、序盤トップを争った97号車アストンマーチン・バンテージが3番手となっている。