●全日本F3選手権 第15戦 決勝ドライバーコメント
■ 優勝:佐々木 大樹
(B-MAX Racing Team with NDDP/Car.No22/B-MAX NDDP F312/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「昨日はいいレースはできたのですが、スタートで遅れてしまい、勝つことができなかったので、今日は絶対にぶっちぎってやろうと思っていました。そのスタートもしっかり決まって、途中からスリップストリーム圏外としてからは離れていったので、本当に集中していいレースができたと思います。レース中は余裕もあって、最後までプッシュし続ければ勝てるという印象はありました。今年は決勝の速さには自分のドライビングという点で自信はありましたが、ずっと予選一発の速さで苦しんでいたので、今回は決勝と予選で両方の速さを見せられたと思います。来年のことはまだ分からないですが、F3はチャンピオンが獲れていないので、もしチャンスがあればチャンピオンを獲りにいきたいですし、スーパーフォーミュラにチャンスがあれば上がりたいのですが、どのカテゴリーでも頑張りたいと思います。最終戦で勝てましたし、しかもWポールで、速さを見せられたというのは1年の集大成としては、すごく大きいことだと思います」
■ 2位:山下 健太
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F314/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「今日は予選4番手だったのでスタートで抜かないと厳しいなと思ったので、スタートをうまくできるように意識していました。結局スタートについては普通な感じで決められたのですが、前の2台が失敗したのか抜くことができたものの、松下選手のスタートがすごく良くて並ばれる形になってしまって。でも、そこは攻めて、佐々木選手の後ろ、2番手に上がることができました。昨日の感じだと後半のペースは佐々木選手の方がいいのは分かっていたので、最初に頑張ってついていって、直線はこちらの方が速いので抜けるかなと思ったのですが、抜くところまでは行かなくて。チャンスないまま、どんどん周回数を重ねていって、タイヤも落ちてきて少しずつ離されて終わってしまいました。この1年、開幕の鈴鹿がいちばん良かったのですが、開幕の鈴鹿の速さをその後一度も、どこでも見せられなかったのが、ちょっと残念です。来年ももしF3に出られるのであれば、チャンピオン目指して頑張ります」
■ 3位:松下 信治
(HFDP RACING/Car.No7/HFDP RACING F312/ホンダMF204D)
「後半のペースにあまり自信がなかったので、スタートで行くしかないと思っていました。昨日よりもリラックスしていたので反応も良く、恐らくこの2年間でいちばんいいスタートが切れたんじゃないかと思います。1コーナーに向けては山下選手に対して僕のノーズが前に行ったぐらいだったのですが、イン側を取られてしまったので、ぶつかってももったいないと思い、余裕を見ることにしました。3番手で周回を重ねていったのですが、前半のうちはついていけたものの、後半になって山下選手のペースの落ち込みよりも僕の方が大きかったので、その部分だけはコントロールしながら、というレースになりました。何回も山下選手にチャレンジしたわけではなかったのですが、序盤のチャンスでもうちょっと行っていれば何か変わったのかなとも思います。ほんの少し未熟な判断が出たので、これから先経験して行くバトルのシチュエーションの中で、その反省を活かせればいいなと思います」
■ 10位 (N-1位):小泉 洋史
(HANASHIMA RACING/Car.No6/Net Move Hanashima Racing/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「今季最終戦ということで悔いの残らないように、思い切ってレースしたいと思って臨みました。今日はいつもどおりちゃんと集中してスタートを決めようと思い、絶妙ではなかったけれど、まぁまぁのスタートが切れて1コーナーに向かっていったのですが、前に詰まってちょっと安全パイのブレーキングで1コーナーに行ったところ、大外刈りで久保選手に抜かれてしまい、そこから追い上げのレースになりました。後ろには湯澤選手が来ていて、ふたりとも非常に速かったのですが、私と速いセクターが違うのが分かったので、きちっと抜きどころと何周目に抜こうというのを自分の中でターゲットを決めて、久保選手には理想どおりの抜き方ができたかな、と思います。その後は前に出て、湯澤選手が久保選手に追いついて、ふたりがやり合い出してからは、なおさら私には楽な展開になっていったものですから、とにかくゴールまで集中して走りました。今年はずっと自分へのプレッシャーの1年でしたね」
■ 11位 (N-2位):山口 大陸
(TAIROKU EXCEED/Car.No28/TAIROKU EXCEED/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「今日のレースに関しては今までにない早朝のレースということで、路面温度がすごく低くて、内圧のことなどすごくメカニックと相談しながらやっていたのですが、ちょっと序盤が思った以上にペースが上がらなくて。離されてしまって単独で走るようになってしまったのですが、自分のペースで走ることにとにかく集中して、アクシデントもあって運良く2位は獲れましたけれど、これもレースだし、こういうことの積み重ねだと思っているので、ひとつひとつのレースを納得できるように、これからもやっていきたいと思っています。モータースポーツにはいろんな人が携わって、ひとつひとつのレースをみんなでしっかり戦っているなっていう実感を持って今季やってこられましたので、そういう感じで今後もやっていければいいですね」
■ 13位 (N-3位):三浦 愛
(EXEDY RACING TEAM/Car.No3/EXEDY RACING F307/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「今回はWECでの開催で、いつものスーパーフォーミュラとは少し路面が違ったせいか、ずっと予選からあまりタイムも良くなかったばかりか、昨日のレースは自分のミスでリタイアしてしまって。でも、今年最後のレースなので、今回の最終戦はとにかく悔いのないようにと思って、スタートしました。エンストしそうになって失敗してしまって、正直反省ばかりのレースでしたが、どんな形であっても最後に表彰台に立ってシーズンを終えられたのは良かったと思います。鈴鹿で優勝することができて、そこからプレッシャーがあったりもしたのですが、チームが支えてくれたので最終戦まで戦ってこられました。
本当に反省ばかりで、勉強の1年でしたが、本当にレースは甘くないなと痛感した1年でもありました。本当にいい勉強ができたので、来年以降につなげていきたいなと思います」