全日本F3選手権第6戦は鈴鹿サーキットで決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が優勝。2位はマーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)、3位は井口卓人(PETRONAS TOM'S F308)が入り、トムスが表彰台を独占した。
この日の鈴鹿サーキットは朝から曇り模様だったものの、全日本F3第6戦のスタート進行が始まる頃からポツリポツリと雨が降り始めた。しかし、フォーメーションラップが始まる頃にはまだコース上はドライ。各車スリックタイヤを装着してグリッドに着いた。
迎えたスタートでは、ポールシッターの国本が好スタート。エリクソン、井口と続く。後方では関口雄飛(EBBRO AIM F307)が好スタートを決め、Nクラストップスタートのアレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)を2周目ストレートでパス。Nクラス首位に浮上したが、3周目にコースオフでポジションを落とした上、ジャンプスタートのペナルティをとられ後退した。
Nクラスはインペラトーリがジワジワと後退。代わってトップに浮上したのは2周目に山本尚貴(HFDP)を抜いた千代勝正(NDDP EBBRO)。しかし千代と山本のバトルが白熱。7周目には山本が千代を1コーナーでパス。再びトップに浮上した。
一方、Cクラスは国本を先頭にトムス勢3台が一団となり争いながらレースをリードする。エリクソン、井口がそれぞれ前をうかがいながら熾烈なバトルが展開されるが、3人ともにスキをみせずそのままチェッカー! 国本が後方からのプレッシャーを凌ぎきり、全日本F3初優勝を遂げた。
Nクラスは、千代を抜いた後ギャップを広げた山本がそのまま優勝。インペラトーリからのプレッシャーから逃げ切った千代が2位。インペラトーリが3位となった。