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F1ニュース

投稿日: 2015.02.21 00:00
更新日: 2018.02.17 06:07

密着マクラーレン・ホンダ:走り抜いた安堵の笑顔


 満を持して臨んだはずのバルセロナ合同テスト初日にあれだけの不測の事態に陥りながら、2日目のマクラーレン・ホンダは何事もなかったかのように59周を走り込んでみせた。それが可能だったのは、実は初日のトラブルが深刻なものではなかったからだ。

「MGU-Kのモータージェネレーターユニットとギヤボックスをつなぐシーリング部品が、我々の設計通りの品質に到達していなかったんです」

 ホンダの新井康久F1総責任者がそう説明するように、ヘレス・テスト後アップデートが投入されたパワーユニットそのものに根本的な設計ミスがあったわけではなかった。

 問題の部品はヨーロッパ内の外部メーカーに製造を委託したもので、対策部品はテスト2日目のうちにサーキットへ届き、3日目からの走行に向けてMGU-Kに組み込まれることになった。

 しかし、2日目のMGU-Kに使われていたのは初日と同ロットの他個体で同様の問題が発生する可能性があったため、やや慎重な走行を強いられた。

 それでも午前中に6周のラン4本を含む38周を走行し、午後は短めのランを重ねて計59周。ヘレスでこなしきれなかった気流データ収集や空力セットアップ変更に対する反応の確認、2種類のフロントウイングを比較するなど、マシン習熟の度合いを進めた。