20日、スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットで行われたF1合同テスト2日目は、レッドブルのダニエル・リカルドが総合トップタイムをマークした。

 ウインターテストも残り7日となり各チームの信頼性向上に加え、この日は何人かのドライバーがより実戦を見据えてレースシミュレーションに取り組むなど、最終的には4チームのマシンが大台の100周越えを果たすこととなった。

 そのなか、トップタイムをマークしたのはレッドブル・ルノーを駆るリカルドだ。ランチブレイクを前にソフトタイヤで1分24秒574を記録したリカルドは、午後に入るとレースシミュレーションを実施。ソフトタイヤのファーストスティントでは1分31秒台前半のタイムを並べるなど上々のペースを披露したリカルドは、この日最多の142周を走破。100周を目処にしていたというリカルドは「昨日より明らかに良かった」と、いい形でバルセロナ最初の2日間を締めくくった。

 100分の1秒差でレッドブルに首位を譲ったキミ・ライコネンが2日連続の2番手。フェラーリSF15-Tは合計90周を重ねたが、ライコネンは「理想的ではなかった」とコメント。細かい問題がなければもう少し走れたと若干不満も口にしたライコネンだが、それでも大きなトラブルはなく、ロングランやセットアップ作業、タイヤテスト、システムチェックと多くのプログラムをこなしている。

 3番手にはウイリアムズのフェリペ・マッサがつけた。午前中6番手だったマッサは、ミディアムタイヤでロングランを行った後、ソフトタイヤで2回のショートランを行い、フェラーリにコンマ1秒差まで迫った。4番手は2014年型のVJM07で合計121周を走ったフォース・インディアのセルジオ・ペレス。

 ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンを走らせたメルセデスが5、6番手。ロズベルグは前日に首の痛みを訴えていたが、この日は予定通り朝から走行。ただ、神経圧迫による症状のため、彼は大事をとって午前中でマシンを降り、代わって発熱から万全の回復を果たしたハミルトンが午後の作業を引き継ぎ、ミディアムタイヤで5番手タイムをマーク。ハミルトンは89周、ロズベルグ66周と、メルセデスはふたり合わせて155周を走っている。

 7番手につけたフェルナンド・アロンソのマクラーレン・ホンダMP4-30は、前日にMGU-Kのシール破損でこの日の走行も制限されることが予想されていたが、前日の周回数を上回る59周を走ることに成功した。上位勢に比べれば、その差はいまだに大きいものの、パフォーマンスの面ではわずかながら上昇傾向が感じられるなど、対策パーツが届く3日目以降の走りに期待が高まる。チームは明日、ジェンソン・バトンを走らせる予定だ。

 ロータスデビューのジョリオン・パーマーが77周を走って8番手。一方、これまで上位勢の一角を占めていたザウバーは、マーカス・エリクソンが113周を重ねたものの、ベストタイムは前日にフェリペ・ナスルが記録したタイムとほぼ変わらず、9番手に終わった。最下位は100周を走ったトロロッソのカルロス・サインツJr.となっている。

 合同テストは明日3日目からいよいよ後半に突入する。

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