2012年のスーパーGT300クラスは、国産車を中心としたJAF-GT車両とヨーロッパを中心に販売されているFIA-GT3車両の“二本柱”で成立しており、FIA-GT3車両についてはFIA-GT3ヨーロッパ選手権のBOP(性能調整)を流用する形をとってきた。ただ、来季に向けてさまざまな情勢が変わってきている中、来季のGT300クラスにおける性能調整はどうなるのだろうか?

 GT300クラスに参戦しているFIA-GT3規定車両については、2011年まではスーパーGTをプロモートするGTアソシエイションが個別に性能調整を実施、性能に不均衡があった場合はその都度変更をかけてきた。しかし、2012年からはヨーロッパで開催されているFIA-GT3ヨーロッパ選手権のBOPに合わせ、FIAから変更があった場合その都度GTAで変更したBOPを発表している。

 ただ、2013年に向けてFIA-GT3ヨーロッパ選手権は、レースをプロモートしているステファン・ラテル・オーガニゼーション(SRO)がレースの運営から撤退することを明らかにしており、SROは新たにブランパン耐久シリーズとスプリントフォーマットを合わせた『GTワールドシリーズ』を構想している。来季のスーパーGT300クラスのBOPについて、いったいどこに合わせるのか、また独自のBOPを施すのかに注目が集まっていた。

 GTアソシエイションの坂東正明代表は、4日発売のオートスポーツNo.1341号に掲載されている独占インタビューの中で、ドイツで開催されているADAC GTマスターズ等のGT3レースにBOPを合わせるつもりはあるか? という質問に対し、「それはしない。それならGTA独自で設定する」と回答している。

 一方で、スーパーGTは来季から開催されるアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)と提携することを決定しており、GT300車両はJAF-GTも含めてAsLMSのGTCクラスに出場することができる。そのため、坂東代表はBOPについても、AsLMSを運営するACOと連携したい考えを示した。

 坂東代表はスーパーGT第7戦オートポリスで開催された定例記者会見の場で、「WEC第7戦富士の後にまたACOとミーティングをする。そこでGTC-GT300についても話をするつもりで、ACOとSROがどういうBOPを設定するのか、我々もいろいろ考慮しBOPを設定したい」と語っている。来季のBOPがどういった形がチョイスされるのだろうか!? 注目していきたいところだ。

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