GTアソシエイションの坂東正明代表は、JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPの会場で行われたGTA定例記者会見で、来季からFIA GT3車両とJAF-GT車両の二本柱となる予定のGT300クラスについて、JAF-GT車両の性能を大きく引き上げると明らかにした。

 これまで、もともとスピードのレベルが高いFIA GT3車両と、JAF-GT車両の速さのバランスについてはGT3車両に対して性能調整を行う、あるいはJAF-GT車両のリストリクターを拡げるなどの策が随時報告されていたが、13日に坂東代表が明らかにしたところによれば、FIA GT3のもともとの性能調整値(BOP)は基本的にそのままにし、JAF-GT車両の性能をそのレベルまで引き上げるという形に落ち着いたようだ。

 具体的には、JAF-GT車両のリストリクターサイズ拡大、空力、車高などの規制を緩和するほか、タイヤサイズもGT500なみのサイズまで大きくなり、また、トラクションコントロールやパドルシフト等を含めた電子デバイスについても導入されるようで、現行JAF-GT車両については、これらを導入しやすくする方法論も検討していくという。

 FIA GT3車両は、これまでのGT300のレベルからはかなりスピードが上がることになるが、GT500車両との差については「縮まることになる。今までよりもスリリングなレース展開になると思う」と坂東代表は語る。

 なお、この性能緩和が行われるJAF-GT車両については、現在のA(FIA/JAF/ACO公認車両、JAF登録車両JAF-GT300規定)、B(区分A以外の量産ベース車両JAF-GT300規定)の規定の車両が該当する。現行規定のC(少量生産車両)、D(単一生産車)についてはリストリクターの拡大は行われるものの、それ以外の緩和は行われないため、移行期間ということもあり参戦は可能だが、「かなり厳しくなる」と坂東代表。なお、現在の規定でC、Dは紫電やヴィーマック、ガライヤなどが該当する。

 そんなGT300クラスだが、「台数はまだすべて把握できていないが、かなり魅力ある車両が入ってくる予定。ファンの皆さんから見たら、非常に魅力あるシリーズになると思う」と坂東代表。すでにJAF-GT勢ではスバルBRZの参戦が明らかにされたほか、FIA GT3車両ではポルシェ、フェラーリをはじめ多くの車両が入ってくる予定。実際のスピードがどの程度なのか注目したいところだ。

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