IZODインディカー・シリーズに参戦するグラハム・レイホールが、来シーズン父ボビー・レイホールのチームであるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍することが明らかになった。
2007年にチャンプカーにステップアップし、2008年のインディカー・デビュー戦となったセント・ピーターズ・バーグ戦では、アメリカン・オープンホイールの最年少優勝記録を更新しての勝利を挙げたグラハム。2011年からチップ・ガナッシに移籍。今シーズンは第7戦テキサスで終盤までトップ争いを制し2位を獲得するなど、シリーズ10位で終えている。
2シーズンをチップ・ガナッシで過ごしたグラハムだったが、今季佐藤琢磨がドライバーを務めたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのポテンシャルを感じ複数年契約を結んで、2010年のインディ500以来となる父親のチームへの復帰を果たした。
「僕がこれまで過ごしたどのチームよりも、たぶんエキサイトしているね。2012年シーズンに、琢磨が成し遂げたことや開発の知識など見てポテンシャルを感じたんだ。そんなチームと開幕に向けて準備できることにわくわくしているよ」とグラハム。
2010年のインディ500以来となる父ボビーのチームで戦うことに関しては、「自分にとっては、タイミングや何が正しいか確かめてたよ。8月に契約のオプションが来た時は、とっても影響したね。一緒に座った時、これは本当にいちばん有意義だねっていったんだ。父と私が、デイブ(レターマン)とマイク(ラニガン)や我々のスポンサーと働けば、とても大きな可能性があるよ」と語る。
父ボビーも、グラハムやチームにとって進歩できるいいプレシャーになると語る。
「グラハムがチームのリーダーだった最後は、2009年のニューマン/ハース/ラニガン・レーシングにいた時だよ。まだ20歳の子供でポールを勝ち取り、何度もいいレースをみせ、選手権でもシリーズ7位を成し遂げた」
「もし彼に上のレベルを与えれば、もっと彼はできると思っている。だから、とても興奮しているよ。ファミリーとしては素晴らしい動きだが、いっぽうで破壊的なことになるかもしれない。我々は、お互いにプロフェッショナルとしてリスペクトしなければならない。彼はチームメイトを尊敬することを示してきたし、それは私にとっても重要なことだ。今が正しい時だと思っているよ」とボビー。
今季はインディ500以外佐藤琢磨の1台体制で臨んだレイホール・レターマン・ラニガンだが、ボビーは、2013年を2台体制で挑む計画をまだ進めていると語っている。
今シーズン、このチームで優勝まであと一歩のところまで迫った佐藤琢磨だが、来季の去就に関してはまだ発表されていない。