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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2012.11.04 00:00
更新日: 2018.02.16 12:32

琢磨FN参戦記#5「鈴鹿でのレースを楽しめた」


 今季、IZODインディカー・シリーズの参戦を終えた後、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンにTEAM無限から参戦している佐藤琢磨。参戦2戦目の第7戦鈴鹿の決勝日を終え、琢磨がレース1/2を振り返った。

 前日の予選ではレース1では9番手グリッドを、レース2では11番手グリッドを得た琢磨。決勝日も多くのファンが琢磨目当てに鈴鹿サーキットに訪れ、レースでも琢磨を応援する小旗が打ち振られる中、午前10時20分からのスタートを迎えた。

 しかし、フォーメーションラップのスタートとともに他のマシンが発進していく中、琢磨のFN09・ホンダは停止したままだ。なんとか発進させ、最後尾からグリッドについた琢磨だったが、スタートでまたも発進できなくなってしまう。

「1レース目のスタートは、ドライバーのトラブルでストールしてしまいました(苦笑)」とレース後苦笑いをみせた琢磨。

 しかし、スタートしてからは上位陣と遜色ないペースで快走をみせ、大きく前方を走っていた折目遼(SGC by KCMG)に追いつくと11周目のシケインでオーバーテイクを披露した。

「今週は山本尚貴選手とまったく違う方向性でセッティングをしていて、チームとしてもまったく新しいトライでした。分かりやすく言えば、僕のセッティングはレースディスタンスを重視した仕様で、瞬発力はなくて予選でももうちょっと速さが欲しかったですが、レースを最後まで走り切ってみると、後半のほうでタイムが安定していたので、セッティングの方向性としては、チームにとってもポジティブなニュースでしたね」

「それを反映させて臨みました」という決勝レース2。今度はスタートも成功させると、他車のリタイアやピットインもあり、4番手までポジションアップ。10周目にピット作業をそつなくこなしたが、その後は単独での走行に。前方でバトルを展開していた6番手争いの集団に追いついたところでチェッカーを受け、10位でレース2を終えた。

「2レースめも安定したペースで最後まで走れたと思います。数字の上では満足いくものではないですけれど、今回はたくさんのファンがいっぱい来てくれたし、ファンのみなさんの前でもっと良い走りをしたかったけど、僕自身6年ぶりの鈴鹿のレースはとても楽しめた週末でした。無限のチームスタッフも素晴らしい仕事をしてくれたと思います」と琢磨はレース後、満足げな表情を浮かべた。

「シーズンとしてはこれが最終戦ですが、JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPも残ってますし、新しいクルマ作りの方向性というのを進めて頑張りと思います」