今季、IZODインディカー・シリーズの参戦を終えた後、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンにTEAM無限から参戦している佐藤琢磨。参戦3戦目の今回は、年に一度の祭典JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP。琢磨はお祭りの雰囲気を堪能しているようだ。
参戦初戦のスポーツランドSUGO、そして最終戦鈴鹿を終え、2007年にF1を戦い、10月にはWEC世界耐久選手権で走った富士スピードウェイに乗り込んだ琢磨。今回フォーミュラ・ニッポンは金曜日にフリー走行、土曜にスーパーラップ形式の予選、そして日曜に決勝が行われるフォーマットだ。
そんな金曜日のフリー走行に登場した琢磨は、いきなりスピンを喫するものの、着実にプログラムをこなし16番手で1時間のセッションを終えた。
「富士は前回のWECで走って以来でしたが、ひさびさにフォーミュラカーで走ってみると速いなと感じました。感覚としてはだいぶ違うし、2007年のF1のプラクティス以来ですが、それに近い感覚で楽しかったです」とスーパーアグリF1時代を思い出し笑顔で語る琢磨。
「フォーミュラ・ニッポンに出始めたSUGOからそうなんですが、山本尚貴選手と一緒に新しいセットなどいろいろな事をトライしていますが、時間もあってやれる事も限られているし、タイムとしてはまとめられませんでしたが、フィーリングとしては良いものを感じ取れました」と1時間のセッションを振り返る。
ただ、迎える明日の予選日の天気予報は雨。しかし琢磨は「明日の天気は良くないということですが、ドライで走れれば、大きくタイムアップも果たせるでしょうし、雨になったら雨で、とてもチャレンジングな予選になるでしょう」と天気はお構いなしのようだ。
「初めてのJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPへの参加ですけど、パドックもスーパーGTと一緒で賑やかですし、集まってくれるファンにとっては楽しいイベントだと思います。僕もリラックスしてますし、走行時間も少ないですが、楽しんでレースしたいと思います」