2014年シーズン、スーパーGT500クラスは大きな変化を迎える。DTMドイツツーリングカー選手権との技術規定統一により、唯一異なるエンジンの部分を性能調整で合わせれば、GT500とDTMは両方のレースに参加することができる。

 この14年からの新規定導入はファンにとっては大いに楽しみな部分もありつつ、実際にはまだ具体的なイメージが湧いていないファンも多いのでは。そんな規則統合の“光と陰”と言える部分を、12月27日に発売されたauto sport No.1347で取り上げているので、内容を一部ご紹介しよう。

 まず“光”と呼べる部分は、新規にGT500クラスに参戦するエントラントがいるのではないかという部分。DTMに参戦するメルセデスベンツ、アウディ、BMWの3社がワークスとして参戦する可能性は現状入っている噂ではほぼ無いに等しい。

 しかし、現在GT300クラスに参戦する有力チームが、コストが低いと言われるDTM車両を購入し、GT500にステップアップするのではないかと言われる。具体名は本誌に譲るが、すでにDTM車両購入の具体的な交渉を始めているチームもあり、さまざまな課題もあるものの、ここ数年日本の3メーカーのマシンだけで争われてきたGT500に新たなメーカーの車両が登場し、新たな戦力図が展開される可能性があるという。

 一方で、“陰”と呼べる部分も多い。DTM車両とGT500車両のエンジン性能を揃えるにあたり、BOP(性能調整)が必要となるが、スーパーGTの場合2クラス混走であり、GT300という存在がいる時点で課題がある。

 現在GT300クラスではFIA-GT3車両が多く参戦しているが、FIA-GT3車両はDTMよりもラップライムで劣るものの、直線スピードでは速い状況にあるという。昨年、スーパーGTにはFIA-GT3車両に合わせGT300クラスの性能を引き上げた経緯がある。この3つの規定をうまく合わせる困難が待ち受けていそうだ。

 また、DTMとの規則統合により、自由な開発競争が減り、業界全体の収縮を招いてしまうといった懸念もある。14年からの規則統合による影響が出るのはさらにその先になるだろうが、プラスに転化するには、DTMとの交流が積極的に行われていく他はなさそうだ。

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