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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2011.06.12 00:00
更新日: 2018.02.16 02:57

2号車逃げ切り! アンドレ&ブノワ、ル・マンを制す


 第79回ル・マン24時間耐久レースは12日、長い激闘にチェッカーフラッグが振られ、同一周回のバトルを展開した9号車プジョーをおさえ、2号車アウディR18 TDI(マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ)が優勝を飾った。

 残り1時間を切ったル・マン24時間耐久レース。各マシンを悩ませていた雨は上がったが、トップを走る2号車アウディと2番手を走る9号車プジョーの差はジワジワとつまり、残り30分というところでなんと差は6秒に! チェッカーに向けて緊張感が高まっていった。

 しかし、追われる2号車のアンドレ・ロッテラーは、残り20分というところで差を11秒ほどに広げ、なおも好ペースで周回。9号車との差を少しずつ広げていった。チェッカーに向け少しずつギャップを拡大していった2号車アウディは、ファイナルラップでスタンドにアウディのフラッグ、そして日の丸をはじめ多くの国のフラッグがはためく中、落ち着いてチェッカー! 長い24時間の戦いを制し、薄氷のアウディ勢に見事勝利をプレゼントした。

 2位は9号車プジョー(セバスチャン・ブルデー/サイモン・ペジナウ/ペドロ・ラミー)、3位は8号車プジョー(ステファン・サラザン/フランク・モンタニー/ニコラス・ミナシアン)。4位は7号車(アンソニー・デイビッドソン/マルク・ジェネ/アレックス・ブルツ)と、プジョー勢は3〜4位フィニッシュ。5位はチーム・オレカ・マットムートの10号車オレカ・プジョー(ニコラス・ラピエール/ロイック・デュバル/オリビエ・パニス)だった。ガソリン勢最上位は、レベリオン・レーシングのローラ・トヨタ12号車(ニコラス・プロスト/ニール・ジャニ/ジェローム・ブリークモレン)が6位で獲得した。

 チェッカー後、2号車アウディは9号車プジョーと並んでウイニングラン。ロッテラーはコクピットで涙を拭きながら渾身のガッツポーズ。地元フランスの偉大なるレースで初勝利を挙げたブノワ・トレルイエも、サインガードでマルセル・ファスラーと喜びを分かち合いながら感涙にむせび泣いた。また、チェッカー後のピットでは、アウディスポーツ代表のヴォルフガング・ウルリッヒとプジョー・スポールのスタッフ全員が握手を交わすシーンも。

 LMP2クラスは、41号車グリーブス・モータースポーツのザイテック・ニッサン(カリム・オジェ/トーマス・キンバー-スミス/オリビエ・ロンバード)が見事優勝。26号車シグナテック・ニッサン(フランク・マイルー/ルーカス・オルドネス/ソハイユ・アヤリ)が入り、スーパーGT譲りのVK45DEエンジンがル・マンデビュー戦で見事な成績を収めてみせた。3位にはレベル5モータースポーツのローラ・HPDが入った。ピットでは、大きな『NISSAN WE DID IT!』のフラッグが掲げられている。

 LM-GTEプロクラスは73号車コルベット(オリビエ・ベレッタ/トミー・ミルナー/アントニオ・ガルシア)が優勝。51号車フェラーリ458(ジャンカルロ・フィジケラ/ジャンマリア・ブルーニ/トニ・バイランダー)が2位、56号車BMW M3 GT(アンディ・プリオール/ディルク・ミルナー/ジョーイ・ハンド)が3位となった。LM-GTEアマクラスはラルブル・コンペティションがワン・ツー。50号車コルベット(パトリック・ボーンハウザー/ジュリアン・カナル/ガブリエル・ガーデル)が優勝、70号車ポルシェが2位に入った。