9日、JAFモータースポーツニュースの中で公開された2012年グランドツーリングカー500(JAF-GT500)車両規定の中で、『3.3 )車体』という項目の中に、新たに『開発の制限』という項目が追加され、GT500クラス車両の空力パーツの開発が制限されることとなった。
現在のGT500クラス車両は、3メーカーともに前後バンパー部など、細かな空力パーツの開発が進められ、シーズン中にもアップデートが施されサーキットによって適したパッケージを採用してきている。しかし、10日に発表された『開発の制限』という項目に従えば、この空力パーツの開発が実質不可能となる。
10日に発表された条文は以下の通りだ。
3.3 )車体
3.3.1 )開発の制限
以下の部位を開発制限領域とし製造者により製作された状態を維持していなければならない。当該部品を使用して初めて参加する競技会の2ヶ月前までに申請しなければならない。申請は1シ-ズンに1回に限られる。
開発制限を行う部品:
(1)前部空力装置
(2)ボンネット(エンジンフ-ドを含む)
(3)前後バンパ-
(4)前後フェンダ-
(5)リアハッチゲ-ト
(6)トランクリッド
(7)サイドスカ-ト
(8)後部空力装置
つまり、車体下部の空力パーツに関する空力パーツのアップデートは投入するタイミングの2ヶ月前=開幕時に申請しなければならず、かつその1回のみということになる。細かなアップデートはGTファンにとっても楽しみな部分のひとつではあったが、コスト削減の流れから見ると妥当な流れと言えるだろう。