JAF日本自動車連盟は12日、JAFモータースポーツニュースの中で、2013年の競技車両規則、選手権規定およびカレンダーの制定等を発表した。この中でJAF-GT500車両についての規定も発表されている。
2014年からGT500クラス車両はDTMドイツツーリングカー選手権と車両規定を統一化。これにより、GT500車両規定は大きく変わることになる。基本的なディメンジョンはすでに規則統一が発表された際に明らかにされたとおりだが、JAF-GT500車両ならではと言える点として、車室内換気やエアコンシステムのための穴を設けることが認められている。
その他にもDTM規定からとられている興味深い点が多くあり、ドライバー救出のために、天井部分に開口部を用意することが求められているほか、カナード装着が認められ、デザインラインをベースとした改造部分の要求など、多くがこれまでのGT500規定と異なっている。
また、『3.4.2.2)リヤウイング』については気になる点も。リヤウイングの形状や大きさは厳しく規定されているが、この中には『11)JAFの指定するドラッグ抑制システム(DRS)を使用することができる』という文章が見られる。すでにDTMでは今季から、リヤウイングを走行中に傾けることによるDRSの使用が始まっており、オーバーテイクに効果を発揮している。実際に使用されるかは不明だが、楽しみなところだ。
なお、基本車両としての資格に、『DMSBによってDTM基本車両として認められた車両』という一文も加えられた。これにより、DTM車両のGT500クラスへの参加も明文化されたと言えるだろう。
これらの新車両規定については、JAFホームページ(http://www.jaf.or.jp)のモータースポーツの中にある、PDFファイルで見ることができる。新規定車両登場と合わせてぜひ一読しておきたい。