スーパーGTの今季第4戦は28日、宮城県のスポーツランドSUGOで81周の決勝レースが行われ、途中で雨が降り出す波乱のレースの中、GT300クラスはARTA CR-Z GTが優勝。セパン戦に続き連勝を飾った。

 GT300クラスは、ポールポジションのSUBARU BRZ R&D SPORTがスタートを決め、ARTA CR-Z GT、MUGEN CR-Z GTと2台のホンダCR-ZがBRZを追っていく展開に。一方、4番手を獲得していたPanasonic apr PRIUS GTだが、ピットからグリッドに出ることができず。また、マネパ ランボルギーニ GT3もピットスタートを強いられた。

 6周目、CR-Z同士の争いはMUGEN CR-Z GTを駆る武藤英紀がARTA CR-Z GTをかわし前へ。一方、JAF-GT勢の後方では、S Road NDDP GT-Rを先頭にFIA-GT3勢が数珠つなぎ。11番手のDIJON Racing IS GT-Rまでが一団となってバトルを展開していった。

 そんな中、MUGEN CR-Z GTを駆る武藤は少しずつBRZとの差を詰めていき、29周目の1コーナーで一気にオーバーテイク! 今季ここまで2戦連続の表彰台を獲得していたCR-Zが、ついにトップに浮上していく。CR-ZにかわされたBRZは、30周を終えピットイン。山野哲也から佐々木孝太に交代する。

 一方、MUGEN CR-Z GTは39周を終えたところでピットへ。武藤から中山友貴に交代する。しかし、この間に再びBRZが先行。3番手を走っていたARTA CR-Z GTもMUGEN CR-Z GTの翌周にピットに向かい、素早くピットを終わらせ小林崇志をトップで送り出すことに成功した。

 これでGT300クラスのオーダーはARTA CR-Z GT、SUBARU BRZ R&D SPORT、MUGEN CR-Z GTという展開となる。セパン戦に続く2連勝に向けて走るARTAをBRZが追い上げを開始するが、終盤に向けて雨が落ち始めた。

 しばらく上位勢はそのまま走行していたものの、BRZはピットに向かい、ウエットタイヤに変更する作戦に出る。しかし、CR-Z勢はスリックのままコースに留まり続けた。さらに雨量が増えた場合はBRZが俄然有利となる展開だったが、そこまで雨は強くならず。これでMUGEN CR-Z GTが2番手、ENDLESS TAISAN PORSCHEが3番手に浮上した。

 ARTA CR-Z GTを駆る小林は、スリッピーな路面をもろともせず、ファイナルラップに追いついたGT500クラスのARTA HSV-010と並びデイトナフィニッシュ! ARTA Projectにとって歴史的な両クラス制覇を達成。セパンに続く2連勝を飾った。

 2位はMUGEN CR-Z GTで、3戦連続の2位。3位はENDLESS TAISAN PORSCHEが入り、FIA-GT3勢の最上位を獲得した。

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