週刊オートスポーツがバックアップし、東日本および西日本の2シリーズで本年よりスタートした「オートスポーツ スポーツカートシリーズ」。その初めての開催が大井松田カートランドで5月2日に幕を開けた。
 今ラウンドは、大井松田カートランドの「レンタルフェスタ2009」の第2戦と併催ということで、レンタルフェスタのシリーズ参戦チーム、オートスポーツシリーズに焦点を定めたチーム、両方のシリーズを戦う決意をしたチーム、総勢79名のレーシングドライバーが集結。

 その内訳はマイカートによる参戦のGT1クラスが9チーム、28名、サーキットの用意するレンタル車両で戦うGT2クラスは14チーム、51名と、記念すべく初ラウンドはにぎやか、そして、各チーム趣向を凝らしたレーシングスーツや面白アイテムなどで楽しい雰囲気の中進行していく。
 また今回は特別にゲストチームとして、全日本カート選手権KF2クラスにビレル パシフィックから参戦中のブライアン・メータ選手と彼のメカニックを務めているサンガリ・レーワン選手がマレーシアから参戦。そして週刊オートスポーツからも、フジテレビCS放送の番組「TOYOTA Motor-Sports Network」でもおなじみのタレントの朝倉えりか選手、本物のレーシングドライバー、蒲生尚弥選手、松井宏太選手と編集部から太田が盛り上げ役として出場。両チームともGT1クラスで戦うこととなった。

 レース開始前のブリーフィングで、スターティンググリッド決定、選手交代のある耐久レースでそれほどスタート位置は重要でないこと、そして何より楽しむことが最優先でというポリシーの元、くじ引きによる抽選で実施。同様にGT2のマシン決めもくじ引きで行われる。各チームの代表が気合いを入れて、カードを引いていく。
 ここでなんと、“盛り上げ役”オートスポーツチームの代表朝倉選手が総合ポールポジション獲得してしまう。GT2クラスのポールポジションはTeam N1(サトラー 選手/なべさん 選手/大友 選手 組)が獲得している。

 レースは、最終練習走行、スターティンググリッド上での各チーム紹介を終えて15時30分にスタンディングスタートで2時間レースの幕は切って落された。レッドシグナル消灯で各車一斉にスタート。23台が数珠つなぎでコーナーを抜けていく中、ダブルヘアピンでコースアウト車両が発生、また、1周目でドライバーチェンジを行うGT2クラスチームなど、コース全体が慌ただしさを見せる。
 そしてダブルヘアピンでのアクシデント車両の回収のため、早くもセーフティーカー(SC)がコースに入り、隊列を整えながらの走行となる。回収されたGT2クラスの車両はマシンスイッチが行われ、ドライバーがアクシデント車両から新マシンに乗り込みレース継続。このようにレース前半はコースアウトやSC走行、ペナルティなどで順位が次々と変わる展開となった。

 途中、GT2クラスでは規則で定められたピットイン作業(チェーンオイルの“給油”)がレース開始後50〜80分に設定され、F1の給油のように(?)次々とマシンがピット作業エリアに滑り込み“給油”を終えてコースへと戻っていく。

 レース終盤を迎えて順位争いが激化したのはGT2クラス、総合でもGT1クラス勢に割って入るトップ10圏内を走行していたDESSPEEDオカモA(市川誉志 選手/鹿野宏高 選手/勢古和也 選手 組)と、く連隊・マリオパーティー(金槌男 選手/類似 選手/鈍器 選手/鞠男 選手/茸男 選手 組)が順位を入れ替えながらのバトルを展開。く連隊・マリオパーティーは一時は総合3番手に着けるほどの速さを見せ、一方のDESSPEEDオカモAも前との差を徐々に詰めつつ、トップへと浮上している。
 結局、2時間のレースを終えて、DESSPEEDオカモAが6秒という僅差でく連隊・マリオパーティーを下して優勝。総合でも5位に入る活躍となった。ミストラルウィンズ(JUNJUN 選手/石井康司 選手/西岡寛 選手 組)が3位で表彰台獲得。

 GT1クラスでも2時間のレースながら、トップ3が1ラップ内という接近戦となった。5番グリッドからスタートのSAFTY FAST(稲垣敦也 選手/松崎祐介 選手 組)が最後は「チーム名に反するドライビング」と本人も反省の走りを見せながらも優勝。34秒差の2位にはクラス最後尾の9番グリッドから追い上げたSixStars(ジェンソン・イトン 選手/カワグッチャン・クリエン 選手/コーウェン 選手 組)、3位には幕ぴ☆RFアオヤマ(ダー 選手/ルゥニィ 選手/shimo 選手/くろごんた 選手 組)が入る結果となった。

 レース終了後のウイニングランでは総合優勝のSAFTY FASTを先頭に全車がゆっくりと走行。オフィシャルがコースサイドで旗を振る中、選手はコースサイドのチームメイトや、長丁場を戦ったライバル選手達とハイタッチや握手をし、お互いの健闘を讚えながら夕暮れのコースを1周。耐久ならではの感動的なシーンでレースは終了。

 その後の表彰式では、各クラス3位までの選手にはトロフィー、賞品が授与され、歓喜のシャンパンファイト。また、ノーペナルティ賞や、週刊オートスポーツからは優勝チームのドライバー全員にウイナーステッカーも併せて授与された。

※フォトギャラリーなど当日の模様はスポーツカート情報局にて掲載

スポーツカート情報局
http://www.sportkart.info/

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