ヨーロッパのミドルフォーミュラシリーズ、AUTO GPが今週末のポールリカールを前に、エントリー数の減少に伴うシリーズの一時休止を発表した。
2014年に日本人ドライバーの佐藤公哉がチャンピオンを獲得したことでも知られるAUTO GPは、昨年末に同じくヨーロッパを舞台とするフォーミュラ・アクセラレーション・ワン(FA1)とのシリーズ統合案を発表していた。
しかし、今年の開幕戦ハンガロリンクに集まったエントリーは二桁にも満たない9台で、続く第2戦のシルバーストンではさらに減って、わずか7台による寂しいレースとなった。
シリーズのオーガナイザーは、今後“十分”なエントリーが集まれば、2015年シリーズの再開もありえると述べている。
「オーガナイザーは、2015年のシリーズが終了したわけではないと強調しておきたい」と、声明には記されている。
「十分な参加エントリーがあれば、選手権はすぐにでも必要なカレンダーの修正を経て、再開される」
現在、2戦を終えたシリーズは、元F1ドライバーのアントニオ・ピッツォニアがランキング首位に立っている。
AUTO GPは、ローラ製シャシーにザイテックの3.4リッターV8エンジンを採用。最大550馬力を発生し、フォーミュラ・ルノー3.5シリーズのマシンと同等のパフォーマンスを発揮すると言われている。
日本人ドライバーでは、佐藤のほかにも黒田吉隆が参戦。昨年の最終戦にスポット参戦した道見ショーン真也(ユーロノバ・レーシング)は、レース2で初優勝を飾った。