スーパーGT500クラスにDENSO DUNLOP SARD SC430で参戦するレクサス・チーム・サードは、スーパーGT最終戦ツインリンクもてぎにアンドレ・クートに代わりカルロ・バン・ダムを起用すると発表した。白血病と闘う愛息アフォンソ君の病状が好転していないのが欠場の理由だ。

 今年からスーパーGT全体で骨髄バンクの認知、ドナー登録促進を目的とした社会貢献活動が実施されるなど、クートの愛息アフォンソ君については世界中のモータースポーツ界で闘病を支援。今年5月には骨髄移植が無事に成功し、クートも喜びを語っていたところだった。

 しかし、アフォンソ君は骨髄移植手術後に別の白血病が見つかり、急速に容態が悪化しているとのことで、クート、グラサ夫人は現在もポルトガルの病院で看病に当たっている状態だという。レクサス・チーム・サードでも朗報を待っていた状態だったが、今回クートがアフォンソ君の元を離れることができないことが決定。大会審査委員会の承認をもって最終戦のドライバーが交代することとなった。

 今回残念ながら最終戦を欠場することとなったクートは、チームのホームページを通じて「残念がら最終戦で走れることができなく断腸の思いです。これまで皆様に色々とサポートしてもらい本当に感謝しています。長男アフォンソは今年5月にドナーが見つかり骨髄移植に成功、快方に向かっておりましたが、新たに別のタイプの白血病に侵され、急速に容態が悪化しているため、私も妻も24時間つきっきりで病院に寝泊まりしている状態です。その妻も数日前に成分輸血をアフォンソに行い、再度同様の治療を私と息子でこの後行います。望みをかけての治療ですがこれは非常に危険を伴うものです。どうかこの状況をご理解頂き、今回の欠場をご容赦いただければ幸いです。希望を強く持ち、朗報をもって再び皆様とお会いできることを期待しております」とコメントしている。

 一方、クートの代役を務めることとなったバン・ダムは、2008年に全日本F3選手権のタイトルを獲得したドライバーで、スーパーGTでは08年鈴鹿でPETRONAS TOM'S SC430をドライブしたほか、終盤戦でクスコDUNLOPスバルインプレッサをドライブ。表彰台も獲得している。今季はル・マン・シリーズ等に参戦していたが、今回と同様の理由でツインリンクもてぎで行われたスーパーGTタイヤメーカー合同テストに参加、DENSO DUNLOP SARD SC430のステアリングを握った。

 クートの姿を最終戦で見ることができないのは残念なところではあるが、今はアフォンソ君の快方を願うばかりだ。

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