7日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンを運営する日本レースプロモーションは、2012年のシンガポールでの開催に向けた準備を開始したと発表した。
この日は、シンガポールモータースポーツアソシエイションのハロルド・ネット副代表や、シンガポールでサーキットを建設しているSGチャンギ社の村橋郁徳会長が出席。日本自動車連盟からも樋山良毅モータースポーツ部部長も出席し、2012年からの開催に向けたプロジェクト始動が発表された。
2012年の開催を目指すと発表されたのは、シンガポールのチャンギ国際空港に隣接する、チャンギ・モータースポーツ・ハブという3.7kmのサーキット。シンガポールでは初のパーマネントサーキットとして現在建設中で、FIAのグレード2を取得する予定。SGチャンギ社が建設とプロモーションを担当。
日本レースプロモーションとしては、フォーミュラ・ニッポンが約15年間をかけて培った日本独自の運営システムをアジア各国と共同して実施。アジアでの新たなモータースポーツモデルを確立し、「アジアのスタンダード・フォーミュラ」として発展させていきたい意向を示している。
現在建設中のSGチャンギサーキットは、先月シンガポールのメディアを中心に工期の遅れが指摘されていたが、SGチャンギ社の村橋郁徳会長は、「現在くい打ちが50%終わった状態。今日から工事が無事に再開され、6月からスタンド等の建設を行っていく」状況だという。
村橋会長によれば、チャンギ・モータースポーツ・ハブはアカデミーなどを実施するほか、シンガポール国内でのF3選手権の開催を目指していくという。フォーミュラ・ニッポンの2012年の開催は、12年5月のサーキットのこけら落としイベントとして予定。また、6月のスーパーGTセパン戦の前後には、スーパーGT開催の計画もあるようだ。