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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2010.03.08 00:00
更新日: 2018.02.15 18:33

Fニッポン合同テスト:今季初のテストは小暮がトップ発進


 フォーミュラ・ニッポンの鈴鹿合同テストは8日、初日のセッションが行われ、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がコースレコードを上回る1分38秒618のトップタイムを記録。2番手には石浦宏明(Team LeMans)が続いた。

 3月8日、好天に恵まれた鈴鹿サーキットで、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン合同テストの1日目が開催された。前日7日に発表された2010年シーズンの9チーム14名のドライバー(ただし、ロイック・デュバルは欠席し、代役はリチャード・ライアンが務めた)と、立川祐路がドライブするトヨタの開発車両1台を加えた15名がこれに参加した。

 午前10時30分から午後12時30分までのセッションは、昨日までの雨によって路面がところどころまだ湿った状態で始まったが、スリックタイヤでの走行には問題ない程度。ちなみに今回のテストには、路面温度も低くルーキードライバーも参加しているという事情も考慮され、2009年シーズン最終戦に投入されたソフトスペックのタイヤがブリヂストンから供給された。ただし、3月末に富士で開催される合同テストとシリーズ7戦には、いずれも従来どおりのミディアムスペックのタイヤが供給される予定である。

 セッション序盤からまず、山本尚貴(NAKAJIMA RACING)やケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)といったルーキードライバーが精力的に周回を重ねた。これ以外のドライバーも手探り状態で走り始める中、早々に小暮ひとりが1分40秒台を突破する1分39秒577を記録。開始30分にはジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)がヘアピンでストップして赤旗中断を引き起こしたものの、深刻な問題が発生したわけではなく、オリベイラは間もなく走行を再開した。

 各ドライバーとも周回を増やしながら、徐々にタイムを縮めていったものの、小暮に迫るタイムはなかなか出てこない。しばらくそうした状況が続いて迎えた午前11時半、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分39秒959を記録。その15分後には、さらにタイムを削って1分39秒750をロッテラーが叩き出した。また、同じころには伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、石浦宏明(Team LeMans)、そして山本も1分40秒台の突破目前という好タイムを記録した。

 セッションも残り10分少々となったころ、立川祐路(トヨタ開発車両)がダンロップコーナーで、井口卓人(DELIZIEFOLLIE CERUMO INGING)がS字コーナーでそれぞれコースアウト。しかし赤旗は掲示されずに走行は続行された。セッションも残り5分となったところで、石浦がさらにタイムを縮めたものの、1分39秒台への突入は惜しくも叶わなかった。

 午前3時から午後5時までのセッションでは、ここでも小暮が早々に1分39秒台の好タイムを記録。開始1時間が経ってから、ようやくデ・オリベイラや伊沢も1分39秒台にタイムを突入させてきた。午後4時20分ごろ、ロッテラーが第2コーナーでコースアウト。グラベルベッドにはまって立ち往生したため、赤旗中断となった。

 午後4時30分ごろにセッションが再開されると、石浦が小暮を上回る1分39秒272を記録してトップに。すると小暮もすかさず反撃、1分38秒961と大台を突破してトップを奪還、さらに小暮は1分38秒814まで縮め、これが最終的には合同テスト1日目のベストタイムとなった。ちなみに、鈴鹿におけるFN09の最速タイムは、2009年シーズン第5戦の予選で小暮が記録した1分41秒214。コースレコードは2007年シーズン第9戦の予選でこれまた小暮が記録した1分40秒510だが、こちらのクルマはFN06である。

 セッションの残り20分間は、各ドライバーとも1分39秒台、さらには1分38秒台へタイムを突入させてきた。続々と自己ベストを更新し、最終的には15台中5番手までが1分38秒台、10番手までが1分39秒台という異常に速いタイムが出揃う合同テスト1日目だった。山本は1分39秒329の6番手とルーキー勢トップに就いて気を吐いた。

 なお、当地では9日にも合同テスト2日目(最終日)が、午前10時から午後12時と午後2時から午後4時までの予定で開催される。