全日本選手権フォーミュラ・ニッポンを運営する日本レースプロモーション(JRP)は23日、東北地方太平洋沖地震の影響を鑑み、4月17日に決勝が予定されていたフォーミュラ・ニッポン第1戦鈴鹿を5月14日〜15日に開催すると発表した。
今季のモータースポーツイベントとしては、すでにスーパーGT開幕戦岡山やスーパー耐久もてぎがすでに延期が決定しており、震災の影響が国内モータースポーツ界に大きな影響を及ぼしているが、フォーミュラ・ニッポンも震災の甚大な被災状況を鑑み、日程が移動することとなった。
もともとフォーミュラ・ニッポンは4月16日〜17日に鈴鹿で開催が予定されていたが、震災の影響を鑑み、このイベントを第2戦もてぎが予定されていた5月14日〜15日に日程を変更。第2戦もてぎ大会は延期とし、それ以降のスケジュールは日本自動車連盟(JAF)、スーパーGTを運営するGTアソシエイション、その他の団体と協議しながら状況を考慮し決定していくという。
5月14日〜15日に日程が変更されることとなった第1戦鈴鹿は、もともと2輪のMFJ全日本ロードレースとの併催で2&4レースとして予定されていたが、全日本ロードの開催は調整中で、後日正式に発表されるという。また、その他のサポートレースについても後日発表されるとのこと。
JRPでは、2011年の開催大会を『東北地方太平洋沖地震復興支援大会』として開催すると決定。5月の第1戦鈴鹿では会場内でチャリティイベントなどを開催、その収益金を寄付する予定だという。
観戦チケットの取り扱いについては、鈴鹿サーキットホームページ(http://www.suzukacircuit.jp/)で告知されるという。
JPRの白井裕社長は「この度の東北地方太平洋沖地震により犠牲になられた数多くの方々へ、お悔みを申し上げるとともに、被災された方、負傷された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、被災地の救援・復興活動にご尽力されている多くの関係者の皆様へ敬意を表します。フォーミュラ・ニッポン関係者一同、一日も早い被災地の復興を願っております」とコメント。
「本年の開催大会は『東北地方太平洋沖地震復興支援大会』の位置づけとして開催していくことは既に決定しておりますが、JRPでは、3月12日より関係者と協議を重ね、今回の甚大な被災状況を鑑みた結果、本日3月23日(水)開幕戦鈴鹿大会の延期を決定いたしました。ファンの皆様には誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます」とモータースポーツファンに向け理解を呼びかけている。