1963年に誕生し、現代のフォーミュラ・ルノーやフォーミュラBMW同様、ジュニアフォーミュラとして多くの名ドライバーを輩出してきたフォーミュラVee。初開催から50年を迎える今年、初レースが行われたデイトナで、50年を祝うイベントが開催されることになった。
フォーミュラVeeは1963年に誕生したシリーズで、フォルクスワーゲン・ビートルの1.2リッターエンジンなど、多くのコンポーネントをビートルから流用した経済的なフォーミュラカーで、アメリカやヨーロッパで争われた。過去にはエマーソン・フィッティパルディやニキ・ラウダ、ヨッヘン・リントなど多くのF1ワールドチャンピオンを輩出していた。
デイトナ24時間に合わせてフォルクスワーゲンが開催するこの50周年記念イベントでは、過去にフォーミュラVeeで活躍した名ドライバーがデイトナに集まる予定となっており、インディ500ウイナーのアリ・ルイエンダイクをはじめ、ル・マン24時間ウイナーのハーレイ・ヘイウッド、デイトナ24時間ウイナーのディディエ・タイス、ハンス-ヨアキム・シュトゥック、クラウス・ニードビーツ、プリンス・レオポルト・バイエルンなどのメンバーが集まるほか、1978年WRCチャンピオンのマルク・アレンも姿をみせるという。
「50年前、フォーミュラVeeはこの場所で伝説を作り始めたんだ。このレースは多くのモータースポーツのレジェンドを生みだし、彼らのキャリアの第一歩となった。彼らがふたたびデイトナに集まり、最初のフォーミュラVeeを祝うことになる。この親睦のための集まりをすごく楽しみにしているよ」とフォルクスワーゲン・モータースポーツのジョスト・カピートは語っている。