30日に行われたSRSの入校式では、昨年約70名の受講生の選抜を勝ち抜いた8名のSRS-Fアドバンスのうち、道上龍率いる京商RMからカートレースイン鈴鹿でRMCクラスのシリーズチャンピオンに輝いた黒崎駿、そして本山哲率いるSodi Racing Japanから松下信治がステップアップを果たした。
道上が代表を務める京商RMは、2006年に発足したチーム。一方、Sodi Racing Japanは、本山が監督を務めるレーシングカートチーム。ふたりの下で育ってきた黒崎と松下は、18歳と17歳という年齢ながら、ふたりのGTドライバーの期待を担う形だ。
「僕のカートチームからは、2009年に中野貴功、2010年に小瀬翔也と2年連続でスカラシップ選考会(8名から4名に絞り込まれる)には選出されているものの、今まではスカラシップ獲得には至っていません。黒崎は小さな頃から、走りに対しての貪欲さはとても強い意志があり、また速さもあるいいドライバーです」と黒崎を評する道上。
「中野、小瀬とスカラシップ選考会を経験した良い先輩もいることですから、2名の先輩にもしっかり経験してきたことを話を聞いて分かっていると思います。もちろん彼がこれから目指すプロドライバーの世界は到底甘い世界ではありませんが、まず今年SRS-Fアドバンスで自分のために出来る限りのことにトライをして、良き先輩たちのノウハウも生かして、彼がスカラシップを獲得してくれれば、僕のやってきたことも決して間違っていなかったと確認もできます」と道上はアドバイスを送った。
「2011年のスカラシップを必ずや獲得して欲しいと願っています」と道上も期待をかける黒崎。GTドライバーたちの“愛弟子”たちがスカラシップを得る争いを展開することになるだろうか?