スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは27日、クラスI(GT500クラス)に参戦するホンダNSXコンセプト-GTについて、その参加条件を発表した。NSXだけが搭載するハイブリッドシステムに関して、そのパワーアシスト量等が記されている。
今季からスーパーGT500クラスでは、DTMドイツツーリングカー選手権との車両規定統一化により、レクサス、ニッサン、そしてホンダとも統一モノコックや共通パーツといったDTMとの共通シャシーを採用。これに2リッター直4直噴ターボエンジンを搭載する。
その中で、ホンダだけはもともとFRを前提として製作されていたモノコックを使いながら、市販が予定されているNSXをベース車両として採用。NSXは市販車がミッドシップ+ハイブリッドという車両であるため、そのGTカーであるNSXコンセプト-GTも市販車のイメージを尊重すべく、同じミッドシップレイアウト+レーシングハイブリッドという組み合わせが採用されていた。
このNSXコンセプト-GTについてGTAでは、唯一この車種だけが採用されるハイブリッドシステムについて、その重量とアシスト出力、エネルギー総量、使用可能な回転域について発表した。重量は70kgあり、最大アシスト出力は21kw、アシストエネルギー総量は880kJと、ハイブリッドが武器となっているWEC世界耐久選手権のプロトタイプ等と比べると、かなり控えめな数字だ。
また、アシスト使用可能領域はエンジン回転数7500rpm以上と、かなり高回転域にならないと使用することができない。このあたりは、他の2車種に比べ絶対的な武器とならないようにする配慮ではないかと推測される。
ホンダNSXコンセプト-GT 参加条件
対象車両:No.8、17、18、32、100
参加条件:
ハイブリッドシステム重量:70Kg(競技車両最低重量:1090Kg)
ハイブリッド最大アシスト出力:21kw
ハイブリッド1ラップあたりのアシストエネルギー総量:880kJ
ハイブリッドアシスト使用可能領域:エンジン回転数7500rpm以上
※GTAが指定するハイブリッド制御に関するパラメータを
指定データロガーに記録しなければならない。