IRL第2戦ロングビーチGPの予選が18日に行われ、ウィル・パワー(ペンスキー)が初のポールポジションを獲得した。2番手はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)。武藤英紀(AGR)は17番手だった。
前日に続き快晴に恵まれた予選日。脱税容疑が晴れ、レースに復帰したカストロネベスに注目が集まる中、午後2時過ぎから23台によるノックダウン方式の予選が行われた。
開幕戦ポールのグラハム・レイホール(NHL)、この日から復帰したエリオ・カストロネベス(ペンスキー)、開幕戦優勝のライアン・ブリスコー(ペンスキー)、そしてトニー・カナーン(AGR)といった有力勢がQ2で相次いで脱落し、予想外の展開となったこの日の予選。この波乱含みのセッションを制したのがパワーだ。最終セッション残り3分で1分9秒7107のベストラップをマークし、追いすがるフランキッティを0.1568秒差退けインディカー初ポールを獲得した。「最後まで力を温存しておいたんだ。うまくいったよ」と笑顔のパワー。カストロネベスの復帰でこの日から12号車へのスイッチを余儀なくされたが、最後は意地のポール獲得となった。
セカンドロウには、ルーキーのラファエル・マトス(ルーソ・ドラゴン)、そして2年目のEJビソ(HVM)が続いた。両ドライバーとも初の「ファイアストン・ファースト6」進出だったが、どちらも自己ベストグリッドとなった。開幕戦2位のジャスティン・ウイルソン(デイル・コイン)とスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が3列目を占めた。
武藤英紀は朝のプラクティスでマシンをクラッシュさせた影響もありタイムが伸びず、開幕戦に続きQ1敗退で17番手。「朝のクルマはすごく良かったのですが、修復したクルマはバランスが同じではなかった。自分自身に失望しています」とコメントした。同僚のマルコ・アンドレッティ(AGR)は19番手、ダニカ・パトリック(AGR)も22番手とAGRの低迷が深刻化してきたようだ。