IRl第3戦の予選が4月25日にカンザス・スピードウェイで行われ、グラハム・レイホール(NHR)がポールポジションを獲得。2番手にはチームメイトのロバート・ドーンボスが、3番手にダニカ・パトリック(AGR)が着けている。武藤英紀(AGR)は13番手となった。
開幕戦で初めての予選最速をマークしたレイホールは、その2戦後にオーバル初のポールを獲得と好調。「ポール・ニューマンが亡くなって、シーズンの早いうちにこうして成功を収められてとてもよいと思う。まだまだやるべきことがあることは理解しているけど、これはよい兆候だと思う」とレイホール。ドーンボスも「チームの努力の結果」とコメントしている。
一方、3番手に着けたパトリックをはじめとするAGR勢はセッティングに苦しんでいるようだ。「これまでのオーバルのセッティングの中で一番、オーバーステアだったと思うほど。とても厳しい状態だったけど、なんとかよいところを見つけて前方グリッドに着けられたのはよかった」とパトリック。武藤も走行にてこずり13番手にとどまった。もう1台のAGR、マルコ・アンドレッティは5番手という結果になった。
ただし、これらのタイムはダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)とエリオ・カストロネベス(ペンスキー)が予選アタック中のホワイトラインカットによるペナルティで予選タイムが無効となったため繰り上がったもので、フランキッティは2番手相当、カストロネベスは3番手相当のタイムをマーク。タイムだけで比較するとドーンボスが4番手となることから、この2台が決勝レースでのパフォーマンス次第では展開が大きく変わることも予想される。
カストロネベスは2008年のシカゴランドでも同じペナルティで28番グリッドから決勝スタート、優勝を挙げている。
また、EJビソ(HVM)は、18番タイムを記録しているものの、予選後の車検に通らず、最後尾からのスタートとなる。