2009年のIRLが3日、セント・ピータースバーグでいよいよ開幕。初日に2回のプラクティス走行が行われ、グラハム・レイホール(NHL)が総合トップタイムをマークした。武藤英紀(AGR)は、不可解なペナルティを取られ15番手だった。
いよいよ開幕した2009年シーズン。米国発の経済不況の影響で参戦台数が心配されたが、市街地コースのセント・ピータースバーグには22台がエントリーした。朝方に雨が降ったものの、予定通り2回のプラクティス走行が行われた。
総合トップは、昨年の優勝者レイホール。プラクティス2回目の終了間際に1分3秒4078をマークし、それまでトップだったダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)を逆転。開幕戦初日を制した。2番手には、昨年までのレイホールの同僚で、今年は中堅のデイル・コインに移籍したジャスティン・ウイルソンが来た。フランキッティは終盤タイムアップできず3番手。EJビソ(HVM)、トニー・カナーン(AGR)、ライアン・ブリスコー(ペンスキー)のトップ6までが1分3秒台に入れた。昨年王者スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は7番手で初日を終えた。
今年も唯一の日本人ドライバーとなる武藤は、トップから1.2495秒差の総合15番手。2回目のプラクティス中、ピットアウトしようとしたときにダン・ウェルドン(パンサー)と接触し、その後のアクシデントの原因を作ったと判断され10分間のピットストップ・ペナルティを受ける不運が重なった。
これには、「なぜあんな罰則になるのか理解できません」と、武藤も憤慨気味。貴重な走行時間を失いリズムを崩されてしまった結果、満足行くタイプアップはできなかったが、「クルマはまずまず。まずは明日の予選でQ3進出を目指します」と、気持ちはすでに明日に向いている。参戦2年目、結果の求められるシーズンとなるが、「今年はとにかく優勝したい!」と武藤もやる気十分。日本人初の優勝に向け、勝負のシーズンがいよいよスタートした。
旧記事 ニュース
IRL:2009年IRLが開幕。武藤はペナルティ取られ15番手発進
