JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPはスーパーGT500クラスの決勝レース2が行われ、4番手から飛び出した伊沢拓也のRAYBRIG HSV-010が優勝。2位は柳田真孝のS Road MOLA GT-R、3位は金石年弘のKEIHIN HSV-010となった。
いよいよJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP最後のレースとなったスーパーGT500クラスの決勝レース2。迎えたスタートでは、4番手スタートの伊沢がホールショット! 道上龍のEPSON HSV-010が続くが、ヘアピンで柳田が前へ。さらに、ロイック・デュバル駆るウイダーHSV-010がEPSON道上をかわす。一方、スタートでは遅れたADVAN KONDO GT-Rを避けようとした中で接触があり、カルソニックIMPUL GT-Rがフロントを破損。フロントカウルをすべて失ってしまった。
トップの伊沢には柳田がピタリと追走。デュバル、さらにペースを落とす道上をパスしアンドレ・クートのD'STATION KeePer SC430、本山哲のMOTUL AUTECH GT-Rと続いていく。柳田は3周目には伊沢の前を狙うが、伊沢が抵抗。そうするうちにデュバル、クート、本山と繋がり、トップ争いは5台の接近戦となった。
その中で、ストレートスピードを活かし3番手に浮上してきたのはクート。まずはデュバルをかわしてくるが、柳田攻略はなかなか実現せず。その後方では、今度はデュバルを本山がかわし4番手へ浮上するが、本山は接触行為でペナルティをとられてしまい、後退を喫してしまう。デュバルは本山に続き、今度は中嶋一貴の攻略にあい、必死の抵抗をみせるも5番手となった。
デュバル、一貴の攻防の間に、トップ争いは伊沢、柳田、クートの3台に絞られる形に。3台は少し間隔が開くものの、接近したまま終盤戦へ。そんな中、クートのペースがややにぶりはじめ、残り5周で伊沢と柳田も少しずつ間隔が広がっていくことに。
ファイナルラップに向け盛り上がりをみせたのは、クートと一貴の表彰台争い。ペースにやや苦しむクートに一貴が接近するものの、クートが近づけず。しかし、13コーナーでなんとクートと一貴は接触、スピン! その間を5番手を争っていた金石年弘のKEIHIN HSV-010、伊藤大輔のENEOS SUSTINA SC430がすり抜け、金石が3位表彰台を獲得することとなった。
伊沢はひさびさのGT勝利に喜びを爆発させることに。チーム国光にとってもひさびさの勝利となった。2位は柳田、3位は金石という結果に。クートは6位、一貴は7位でチェッカーを受けることとなった。