JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPは23日、この日最後のレースとしてスーパーGT500クラスの決勝レース1が行われ、KEIHIN HSV-010の塚越広大が念願の今季初勝利を飾った。

 GT300のレース1に引き続き行われたGT500のレース1。一日を通して晴天に恵まれた初日となったが、15時35分から始まったこのレースでは、徐々に日の傾く中でバトルが展開されることとなった。

 シーズン唯一のスタンディングスタートで始まった決勝では、出足の鈍ったポールポジションの山本尚貴を、3番手の立川祐路がオーバーテイク。立川は首位でオープニングラップを終えると、その後も2秒前後のギャップを築きレースをリードしていく。

 その後方では、小暮卓史、ジェームス・ロシター、山本の三つ巴の2番手争いが展開。6周目にさしかかると、このバトルに5番手スタートのKEIHIN HSV-010を駆る塚越広大も加わっていく。他のマシンより1秒弱速いペースで走行する塚越は、8周目にロシターを捉えて4番手に浮上した。

 11周目には小暮、山本、塚越がそれぞれ1秒以内で連なる超接近戦が展開される。さらに、ここまで3秒弱のマージンをキープしていた立川がペースダウン。三つ巴のバトルに引き込まれるように立川と2位争いの3台が接近していくことに。

 そんな中、塚越は12周目に山本をオーバーテイク。15周目には、今度は立川、小暮、塚越の3台が連なることとになり、塚越はプリウスコーナーで小暮をパスしてついに立川の背後に迫った。その後は、立川と塚越の接触すれすれのバトルが展開。16周目の最終コーナー~ストレートでは、塚越がやや先行するも、立川が抜き返して首位を死守する。

 翌周の第3セクターでは激しいバトルによって立川、塚越、小暮、山本が急接近することになり、その混乱をすり抜けた塚越がついにトップを奪取。塚越は最後までハイペースを維持し続け、シーズン最後のレースを優勝で飾った。2位は立川が守り、小暮が第3戦セパン以来となる3位表彰台を獲得した。

 GT-R勢では、終盤にロニー・クインタレッリと松田次生が接触しつつ最終周まで7番手争いを展開。チェッカー間際に先行したクインタレッリが7位を獲得した。

本日のレースクイーン

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