マクラーレンの「M838T」エンジンが「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を受賞

2013年6月6日、英国発
 名門F1チーム、マクラーレンのグループ企業であるスポーツカーメーカー、マクラーレン・オートモーティブ(本社:英国サリー州、エグゼクティブ・チェアマン:ロン・デニス)の 3.8L ツインターボV8ガソリン・エンジン(「M838T」)が、2013年の「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。軽量かつ高効率なエンジン・ユニット「M838T」は3L~4L部門で選出され、同部門では5年ぶりの新しいエンジンによる受賞となりました。

「M838T」エンジンはリカルド社と共同設計・開発したもので、ハイパフォーマンス・スポーツカー 「MP4-12C」と「MP4-12C Spider」に搭載されています。最高出力625PS(7,500rpm)、最大トルク600Nm(3000-7000rpm)を発揮し、0-100km/h加速は3.1秒(Pゼロ? コルサ・タイヤ装着時)、 燃料消費は複合サイクルで24.2mpg(11.7L/100km)、排出ガス量は279g/kmと、パフォーマンスや 効率、環境面における妥協はありません(*1)。これらの数値は、マクラーレンのコミットメントである クラストップレベルの燃費性能に合致しており、最も優れたハイ パフォーマンス・スポーツカーといえます。

 今年で15周年を迎える「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」は、「Engine Expo 2013」 (開催地:ドイツ・シュツットガルト)で、世界中から集まった87名のモータージャーナリストらによって 投票が行われ、各賞が決定しました。

 国際審査員を務めた米国のフリージャーナリスト、ダン・カーニー氏は、「マクラーレンのV8エンジン『M838T』はコンパクトであるにもかかわらず、強力なパワーを発揮します。自動車メーカー各社は スーパースポーツカー分野においても燃費規制に対応しようと奮闘しており、マクラーレンのような エンジンを開発するメーカーが今後増えてくるでしょう」とコメントしています。

 授賞式には、マクラーレン・オートモーティブのニュービークル・プロジェクト担当のプログラム・ ディレクター、マーク・ヴィンネルズとパワートレイン部門を統括するリチャード・ファーカーが出席しました。

*1性能数値はすべて欧州仕様車両によるシミュレーションに基づいたものであり、燃費効率およびCO2排出量は、 欧州テスト方法による2012年の性能データに基づくものです。
3.8L ツインターボV8ガソリン・エンジン(「M838T」)

「マクラーレン MP4-12C」
 マーク・ヴィンネルズは、「このたびの受賞は誠に名誉なことであり、マクラーレン・オートモーティブの 全社員が『12C』プロジェクトに対して献身的な努力をしてきたことが高く評価されたのだと信じています。私たちは、『M838T』エンジンの開発において、パワフルでありながら洗練されており、コンパクトかつ 軽量、そして高レスポンス、高効率という、妥協のないユニットを生み出すという野心的な目標を掲げ、 それを成し遂げたのです」と述べています。

マクラーレン・オートモーティブについて:
 マクラーレン・オートモーティブは、高級かつハイパフォーマンスなスポーツカーを製造する英国の 自動車メーカーで、サリー州ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)を拠点と しています。

 2010年の設立後、マクラーレン・オートモーティブは画期的な「MP4-12C」、「MP4-12C Spider」を発売し、毎年新型モデルを導入するという計画を掲げています。2012年のパリ・モーターショーでは 「McLaren P1」を発表しました。マクラーレン・ブランドは拡大を続けており、世界の主要自動車市場において、独自のグローバル・ディーラー・ネットワークを構築しています。

マクラーレン・オートモーティブの技術パートナー:
 革新的で高い評価を獲得しているスポーツカー・ラインアップの開発、エンジニアリング、製造において、マクラーレン・オートモーティブは専門的なノウハウと技術を提供する世界トップレベルの企業と提携しています。主なパートナーは、曙ブレーキ工業株式会社、アクゾノーベル、エクソンモービル、ピレリ、SAP、タグ・ホイヤーなどです。

サーキット用に設計しオンロード用に開発:
 マクラーレンにおけるF1とロードカーの融合は、経験、知識、原理、工程が活用されています。 F1レースの専門技術と知識における50年の歴史の集大成と、画期的なスポーツカーの製造における20年の 経験を通じて、マクラーレン・オートモーティブは先進技術を盛り込み、画期的で、妥協のない 「MP4-12C」、「MP4-12C Spider」、「McLaren P1」を開発、製造しています。

 マクラーレンは1981年の「マクラーレン MP4/1」、1993年の「マクラーレン F1」といったレース・マシンやロードカーにカーボン・シャシーを採用するなど、車両製造にカーボン・ファイバーを採用した先駆者で あり、30年に渡る経験を有しています。これまでマクラーレンが製造した車両にはすべてカーボン・ ファイバー・シャシーが使用されています。

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