13日、東京・お台場で『モータースポーツジャパン2013 フェスティバル・イン・お台場』が開催され、レーシングカーや最新の市販車、ヒストリックカーの展示のほか、国内のトップドライバーたちも登場するモータースポーツの祭典が幕を開けた。
今年は13~14日に行われるモータースポーツジャパン(MSJ)は、今回で第8回目となるモータースポーツの一大イベントだ。迎えた初日は、雲ひとつない秋晴れのなか、昨年よりも多い4万7510人が来場した。
会場では、トヨタ、ホンダ、ニッサンをはじめ、スバルやマツダなど様々なブースが出展。トヨタTS030ハイブリッドやマツダ787B、ニッサンR390 GT1のル・マン24時間参戦マシンや、ホンダRA272、マクラーレンMP4/5・ホンダ、BAR007・ホンダなどのF1マシンも展示された。来季スーパーフォーミュラで使用されるSF14も登場し、こちらも注目を集めていた。
会場中央に設けられた走行エリアでは、同乗走行のほかに様々なマシンによるデモランが実施された。MSJ初登場となるダカールラリー用ヒノ・レンジャー・レーシングトラックが大迫力のデモランを披露して観客を沸かせたほか、パイクスピークに参戦したEV車両3台も走行。静かな走行音とは裏腹にパワフルな走りを見せる各マシンに、客席からは感嘆の声が漏れていた。
午後になると、恒例ともいえるメーカー対抗カートリレーが走行エリアで開催。トヨタ、ホンダ、ニッサン、スバルの各メーカーのドライバーたちが3人1組で登場し、2レース制で対決。会場からは笑いも起こる明るい雰囲気のなか、両レースともにニッサンが勝利を手にした。
また、同じく恒例となったピットストップチャレンジでは、TEAM無限、LEXUS Team ZENT CERUMO、ニスモの3チームがピット作業の速さで勝負。2日間の総合優勝チームには5万円の賞金が出るが、無限がトップで初日を終えている。
加えて、走行エリアでは、NAKAJIMA RACINGのSF13に小暮卓史が乗り込み、スーパーフォーミュラの決勝レースのスタート前からフィニッシュまでが再現されたほか、タイヤがちぎれ飛ぶほどのドーナツターンも披露。また、スポーツバイク・フリースタイルのパフォーマンスなども行われた。
会場ではほかにも、ラリーカーなどのレプリカ車や、1989年以前のヒストリックカーが展示され、コンテストを実施。見覚えのある車両に思わず足を止め、思い出話に花を咲かせるファンの姿も多く見られた。また、国内外の自動車メーカー21社の最新車両を体験できる試乗会には長蛇の列が形成された。
MSJは14日も引き続き開催され、日本グランプリを終えたF1ドライバーも登場。ルノー・ジャポンの新車発表会には、日本グランプリ決勝でレッドブルに匹敵する速さを見せて3位表彰台を獲得したロメイン・グロージャンが登場し、新車のデモランも行う。また、FIA会長のジャン・トッドが日本のファンに向けて挨拶を行う予定となっている。