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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.04.09 00:00
更新日: 2018.02.17 07:12

PACIFIC McLaren with μ’s、GT開幕戦は23位完走


2015.4.8
NEWS RELEASE

PACIFIC RACING TEAM「PACIFICマクラーレン with μ’s」新体制の2015年開幕戦は最後尾から23位完走

#9  PACIFICマクラーレン with μ’s レース結果
2015 AUTOBACS SUPER GT 第1戦 OKAYAMA GT 300km RACE
4月4日[土] 予選 天候 / コース:曇り / ドライ
予選Q1ポジション:28位(1’29.994)

4月5日[日] 決勝 天候 / コース:雨 / ウェット
決勝ポジション:23位(Best Lap 1’40.284)

レースレポート
 日本で最も人気を集めるレースシリーズ、SUPER GTシリーズ2015が、4月4日〜5日に岡山国際サーキットにおいて開幕。PACIFIC RACING TEAMの#9「PACIFICマクラーレン with μ’s」(白坂卓也 / 東徹次郎)は、ウェット路面の難しいコンディションで行われたレースにおいて、参加28台中最後尾からスタートし23位で完走。次のラウンドに向けて多くのデータを収集することができた。

 PACIFIC RACING TEAMは今年大きく体制を変更してSUPER GTシリーズに参戦。完全な自社メンテナンスチームとしスタッフを一新。中日本自動車短期大学(NAC)の学生をスタッフとして育成しながら、チーム全体も前進させることとした。車両は新たにマクラーレンMP4-12C GT3とし、チーフエンジニアに牧野が復帰。ドライバーは白坂のパートナーとして同じフォーミュラ出身の東を起用した。マシンには昨年同様テレビアニメ「ラブライブ!」で活躍するスクールアイドルユニット「μ’s(ミューズ)」のメンバーを描き、カラーリングも一新した。

 予選日の朝に行われた練習走行では、開幕前の合同テストに参加することができなかったため、白坂、東ともに初めてマクラーレンで岡山を走行し、GT300クラス全28台中25位のタイムでセッティングを探った。ドライ路面の公式予選では白坂がコースインしたが、そのタイミングが悪く思うようにペースアップできず最下位の28位にとどまり、これで決勝レースのグリッドが確定した。

 決勝日は前夜からの雨が残ったが、決勝レースの前には雨も上がり路面もセミウェットコンディション。チームはレース中に路面が乾くと判断し、タイヤを溝付きのレインからスリックへ変更。東がスタートドライバーを務めた。朝のフリー走行でクラッシュした車両が決勝出走を断念。また2台の車両がピットスタートとなったこともあり、東は隊列の最後尾25位からのスタートとなったが、序盤は濡れた路面で思うようにペースが上げられない。予想以上に路面が乾かない状態でも、東はコース上にとどまり周回を重ねていった。

 東はギリギリまで引っ張って予定より多めの30周でピットイン、白坂に交代。天候が回復しないためインターミディ(浅溝のレインタイヤ)に交換することで、ようやく本来の走りを取り戻した。白坂はまだ慣れない車両の動きをチェックしながら、一台ずつかわしながら61周目には20位まで順位を上げていった。しかし既に電圧が下がり始めており、終盤67周目の2コーナー途中でパワーステアリングが効かなくなり先のモスSでスピン。何とかコースへ復帰するもエンジンのミスファイアが起きたこともあり、1コーナー出口でマシンを止めてレースを終えた。結果は完走扱いの23位だった。

神野元樹監督
「新体制ということもあり、反省点の多いレース結果となってしまいましたが、次戦に向けて様々な角度から、チーム強化の為に検証を進めていきたいと思います。応援をしてくださったファンの皆様、いつも本当に、本当に有難うございます。まずは入賞、そして表彰台と一歩ずつ結果を出していきたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。」

牧野成伸チーフエンジニア
「テストも満足に走っていない状態で、ほとんどぶっつけ本番での開幕戦となりました。決勝ではドライタイヤでスタートするなど見込み違いもあり反省点は多いレースでしたが、そんな中でもドライバーはふたりともよく頑張って走ってくれました。新チームとして動き始めたばかりですが、ひとつひとつ上を目指したいと思います。多くのファンの方々に応援していただき、感謝しています。」

白坂卓也選手
「交代してからすぐから電圧が下がってきたので不安を抱えていましたが、クラス上位勢とそう変わらないようなタイムまでペースを上げてライバルを抜いていけました。突然パワステが壊れてスピンを喫してしまったのは残念ですが、今日は初めてロングランドライブができましたし、これからやっていくことが見えたという意味では大きな収穫がありました。」

東徹次郎選手
「スリックタイヤでギャンブルのレースでしたが、何とかコースにステイすることができました。コースは予想以上に乾かず、マシンのピーキーなターボにも苦戦しました。まだクルマのいい部分を出し切れていないと思いますし、セッティングの煮詰めなどやることは多いのですが、ひとつずつクリアにして上位へ食い込めるよう前向きに戦っていきたいと思います。」